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上司の威厳と親しみやすさは共存するのか

ミレニアル紀行文

ミレニアル紀行文   ■石田眞穂

採用・転職サービス『ミイダス』を展開するミイダス社の調査によると、威厳があり弱みが見えない上司よりも、弱みを見せてくれる上司の方が、生産性やエンゲージメントが高く、親密度も高く感じると答えた会社員が多いそうです。前回の1月号に通づる内容でもありますが、上司に威厳があると逆に生産性が下がってしまうのでしょうか。

とある知人が勤める会社は地方の小企業で、社長も現役のプレイヤーであり営業の第一線で走っておられるそうです。社員も10人と小規模ではありますが、一人一人に役職がなくフラットなので初めは変な緊張感がなく職場の雰囲気も良いと言っていました。
ですが数ヶ月後、「社長もプレイヤーだから、ガツンと威厳を持って発言してくれる機会がなく、社員が引き締まるタイミングがないため業務にメリハリがない。」という悩みを持つようになりました。

仕事は給与を稼ぐだけでなく、一人一人の自己実現の場として非常に大切な時間です。怒られることが苦手なZ世代の友人でも、メリハリを持たせてくれる上司や、実績でときにねじ伏せてくれる上司を求めていることがわかりました。
結局は人間性に依存するところはあるものの、上司からの根拠のある厳しい言葉は部下のモチベーションアップにとって重要な役割を果たしていると私は考えます。

最近の若者は厳しいことを言うとすぐ仕事を辞めてしまうと言われがちですが、あなたの直属の部下は、一人一人の特性を見極めた適切な指導で実力が伸びる方かもしれません。


ミレニアル紀行文 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.152(2024年2月号)

プロフィール

石田眞穂 
1996年生まれWEBライター。私は自分にできないことができる上司に強い憧れと尊敬を感じます。尊敬の気持ちがあれば上司の言う言葉を信じられるし、業務においても生き様においてもついていきたいと思えるのではないでしょうか。

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