エンタメのチカラ ■レジリア 代表 西 高一郎
今回は、「集客」。特に集客のための告知について感じていることを書いてみます。マーケットが全国区やかなり広域なのは別として、一般的には適度に商圏というものがあり、催事関係も同様に開催会場を中心とした基本のマーケットエリアがあります。
そんな一定のエリア内を中心に戦う必要のある告知について、最近の傾向というか思うところの話です。とはいえ私的自論なので、これが唯一無二の正解です!というつもりはありませんが、なかなか結果が出ていない時に上手くご自身の業界に当てはめて参考にしてもらえると嬉しいです
さて、ここから本題です。しっかり書くとスペース足りないので、絞りますね。とりあえず誰もがやろうとするWEB広告は、WEBサイトやSNS、リステング広告など手法やツールは色々あります。が、認知用、周知用、コミュニケーション用、そして受入れ用、最低でも用途別にこれくらいは使い分ける覚悟で情報発信してください。
どんなにお得を謳っても、最終的に一番得するのはお店さんや発信者であること、お客さんは本能的に理解しているので自分にとって、「今、この瞬間に必要な情報」しか見ていないと思って下さい。そして、ここから更に重要です。本当に重要です。多くの届けたい情報は、スマホやタブレットまで確実に届いています(正確には各個人がアクセスできる環境にあります)。が、「それを見るかどうかはユーザーが決めている」こと。さらに、その多くは見られないか、もしくはスルーです。
つまり、そもそもWEBの告知では全く届かない属性の人がまだまだ沢山いるという事実をまずは知ってください。この届いていない属性へ情報をどうやって届けるか。この部分と真剣に向き合って告知方法を選んでいくと、思いがけない結果を出す手法に巡り会えたりします。一例ですが、催事関係は市政便りのような行政、官公庁からのお知らせをうまく使うと集客だけでなく客層への効果もあります。
WEBは広告というより受け皿。その受け皿へどうやって導くか。広域や全国区などでない限り、その入口の作り方のほうが告知のキモなんです。
そんなこんなで、広告宣伝費は集客のための大きな物語と流れの中で戦略的に使いましょーという話でした。
エンタメのチカラ Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.152(2024年2月号)
プロフィール
西 高一郎(にし こういちろう)
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。
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