ミレニアル紀行文 ■石田眞穂
現在の若年層最大の特徴と言っても過言ではないのが、「リサーチスキルとその情報処理能力」です。膨大な量の情報が溢れる今、私たちが1日に触れる情報量は江戸時代の1年分、平安時代の一生分とも言われています。
スマホの普及やSNSの発達により、情報収集自体は世代を選ばずかなり容易になりました。ですがこのような時代だからこそ、情報を自分なりの発想や自分なりの考え方で処理する能力こそが必要です。さらに集まった情報を繋げるための発想力や情報の選別スピードも求められているでしょう。
習うより慣れろという言葉がある通り、Z世代は10代からスマホに接し、SNSが水や空気のように当たり前に存在する環境下で育ちました。
情報リテラシーを組織全体で育むことを重要視されている方に出会うことがありますが、私は必ずしも全員が知識豊富である必要はないと思うのです。社員の全員が高い情報処理能力を持って仕事に取り組めるのは最も理想ではありますが、通常の業務をこなしながら、年代性別幅広い全ての人に教育と訓練を施すのは至難の業でしょう。だから若者を使っていただきたいのです。
以前のコラムで紹介したように、人とのつながりやコミュニティを重視する傾向があり、承認欲求が強い側面をもつZ世代は、自分の得意を活かせる仕事で頼られることが大好きです。決めつけや偏見に囚われない柔軟な価値観を持つ彼らを、社内外のマーケティング担当として活用してみてはいかがでしょうか。
ミレニアル紀行文 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.153(2024年3月号)
プロフィール
石田眞穂
1996年生まれWEBライター。情報処理能力に加えて、私は顧客の人物像の解像度を高めることが得意です。実際に会ったことのある方であればSNSでの投稿や頻度、時間帯などから、性格や趣味嗜好を洗い出すこともできます。
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