経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

共感し尊敬できることとやりがいの関係

ミレニアル紀行文

ミレニアル紀行文   ■石田眞穂

ミレニアル世代やZ世代は職場が自分と合っているかどうかを判断する際に、上司の考え方にあらゆる面で共感でき、その姿が自分の目指す姿に近しいことを大切にしています。それには仕事に対する姿勢だけでなく、私生活や趣味に対する共感や、業務外で感じられる人となりも含まれています。
例えば、上司にあたる人は営業がとても得意でいつも業績はトップ、クライアントからの信頼も厚い人物だったとしましょう。それでもミレニアル世代やZ世代は「この人についていきたい!」と皆が必ず思うわけではありません。なぜかというと、仕事ができる上司の姿は、上司に共感できるかどうかとは関係ないからです。

彼らは、休みの日の過ごし方が自分と同じだった、上司が新卒の頃に怒られたエピソードが今の自分と重なった、何気ない話題に対して自分と同じ感想を持っていることを知った、など上司との共有点や会話での共感を大切にする傾向にあります。また、職場でクライアントの愚痴を堂々と話しているなど、人柄に共感できない姿を目にした時心が離れてしまうことも考えられます。

上司の姿は彼らにとっての未来の自分とも重なり、いつしか自分もこうなりたいという気持ちが尊敬の念へと繋がっていくのです。共感した彼らの吸収力と成長には私も驚いたことがあるほどです。部下の考えていることがわからない、教育の仕方に困っている、自分の指導が心に響いていない感じがするという方は、自分のことを開示してみてはいかがでしょうか。


ミレニアル紀行文 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.151(2024年1月号)

プロフィール

石田眞穂 
1996年生まれWEBライター。
私は仕事も家庭も諦めないで頑張るけど、自分にできない範囲のことはちゃんと人に頼る。という言葉に共感して尊敬している上司がいます。私もこうでありたいと思える上司に出会えて幸せです。

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