経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

インクルーシブ教育

ミレニアル紀行文

ミレニアル紀行文   ■石田眞穂

先日40代の知人からZ世代の社員が自由過ぎて困るという悩みを聞きました。確かに彼らの多くは自由やインクルーシブな社会を重視する傾向があります。
インクルーシブな社会とは、多様な人々が互いに尊重し合い、平等に参加できる社会のこと。性別や年齢、人種、障がいの有無など、様々な個性を持つ人々が自分らしく生きることができる社会を目指しています。

たとえばZ世代の社員に手を焼いているのであれば、国籍などを超越した多様な人材を採用してみてはいかがでしょうか。個と個の能力が尊重されることで力を発揮する若手社員たちは、かつてないイノベーションを起こしてくれるかもしれません。
また多様な人材が働く職場は、社員のモチベーションや生産性向上にもつながります。現に弊社にはベトナム人社員が3名在籍しておりますが、日々仕事の取り組み方でもコミュニケーションの取り方でも学ぶことばかりです。

またZ世代には自分自身の市場価値を高めることなど自己実現への欲求が強い人が多いと言われています。平日は薬品系企業の研究者として勤務しながら週末はDJとして活躍する友人や、週末を返上して副業にいそしみ先日起業した友人など、私の周りにも年齢や環境に縛られることなくスキルを身につけるため努力を惜しまないZ世代がたくさんいます。

つまりただ自分の能力を発揮できる環境を求めている人が多いという風に捉えていただきたいのです。環境と彼らの能力が合わされば会社には驚異的なスピードで革命が起きますから。

ミレニアル紀行文 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.145(2023年7月号)

プロフィール

石田眞穂 
1996年生まれのWEBライター。今月号から熊本県よりコラムをお届けしております。これからもミレニアル紀行文が少しでも経営を指揮する立場の皆様が、若手の社員に少しは裁量を与えてみてもいいかなと思えるコラムであれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました