経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

若者にとってSNSはホームページであり日記である

ミレニアル紀行文

ミレニアル・Z世代は、SNSをホームページや日記のように使います。ホームページの側面では、SNSから店舗や企業の実像を把握することが彼らの消費行動の一歩目です。SNSで存在を知って興味を持ち、実際の消費行動につながります。ホームページが会社の顔であることは変わりませんが、SNSアカウントもその一端を担いつつあるのです。

日記の側面では、彼らは想像以上に「気軽に」自分のことを外に向けて発信します。信じられないと思いますが、デジタルネイティブな彼らは数分前に買った100 均の購入品から調理中の具材の写真、今月のクレジットカードの請求額まであらゆる日常を全世界にリアルタイムで共有するのです。彼らの間では、SNSだけでつながった会ったことのない友人のランチ中の投稿を見て、翌日にそのお店に足を運ぶというようなことが当たり前に行われています。しかもSNSは、自分用の記録としてしたためる日記と違い、情報を外に向けてアピールするため、ときに商品やサービスの広告として広がり続けます。

つまりネットの世界からビジネスの拡大を目指すなら、SNSにホームページと広告の役割を持たせてしまえばいいのです。これから消費の中心となっていくこの世代の性質を、利用できる会社はきっと生き残ります。

本コラムでは、ミレニアル・Z世代と言われる世代の「思考のなかみ」を文字に起こしたいと考えています。それが経営にどう生かせるのかを考えるとき、ほんの少しの材料になれば幸いです。

ミレニアル紀行文 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.139(2023年1月号)

プロフィール

石田眞穂 株式会社ソリューション
1996年生まれZ世代。株式会社ソリューションのWEBライター。熊本県出身。社会的地位がある肩書きなし。 お名前の漢字はどう書くのですか?と聞かれたら、田中眞紀子の「ま」に稲穂の「ほ」です、と答えると笑っていただけることに最近気づきました。

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