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AIアートが溢れている日常は既にある

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

2022年はAIアートが存在感を顕著に表した年でした。さあ、このAIアートというワード、あなたはご存知でしたか?Midjourney、Picsart、Parti、imagen、NUWA Infinity等々、他にも沢山あります。一般サービス、開発用ソフト色々ですがこれらの共通事項は、全て“テキストから画像を自動で生成できる”です。

具体的には呪文やシードと呼ばれるキーワード(例:海岸、朝日、家族等)を複数個組み合わせる。「赤い服を着た女性が颯爽とオフィス街を歩いている夕方」のような具体的状況を指定する。その結果、テキスト情報から写真や油絵、水彩、CGなど様々なタッチで画像を自動生成する。という流れになります。(各アプリ毎、有償無償、制限付き無償などの使用条件及び仕様や仕上がり精度は異なる)さらに、日本語対応ものも増えてきました。

“AIアート”で画像検索するといくらでも出てきますが、そのクオリティの高さに驚かされるはずです。どんなに絵心ゼロの人でも、キーワードの選び方一つでプロ顔負けの絵やイラストが描けます。しかもホンノ数秒。そして何枚でも。
これは間違っても従来のプロのイラストレーター等が不要になるという意味ではありません。彼らの作品が必要とされるシーンが非常に限定的になりますよ。という話です。
例えるなら、過去、職人御用達的工具は非常に高価で入手先も限定的だったものが、実は100円ショップアイテムでもOKなシーンはいくらでも存在していたこと。今では自分自身もそれの活用が当たり前になっている。みたいな感じでしょうか。(もちろんプロ用アイテムの良さは分かりきっている前提です)

ここで必要な絵を描くスキルは、ソフトやキーワードの選び方のみ。内装のイメージパース、商品パッケージの挿絵、プレゼン用イラスト、ブログ用イメージ等々、他人と被らないオリジナル作品が幾らでも何枚でも数秒で完成します。
今回はイメージの自動生成(お絵描き)を紹介しましたが、音楽や文章(創作物語や論文的なもの)についてもAIプログラムによる自動生成は飛躍的な進歩がこの瞬間も進んでいます。

エンタメジャンルでは自身の経験と価値観の延長ではなく、デジタルネイティブのそれがベースで生まれてくるサービスや世の中のニーズは、今と全く違うマーケットが動いていくだろうし、他業種も同様のことは起きるでしょう。
AIアートで描いた絵画で個展開催。 それはこれを読んでいるあなたの第2の人生かもしれませんね

エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.140(2023年2月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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