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チャットGTPが起こしたビジネス革命の話

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

前々回、AIアートを紹介しました。キーワードを用意するとAIが勝手に判断してプロレベルの絵を数秒で書き上げてくれるあれです。音楽を作るものもありますよ。と紹介しました。

さて、今回はチャットGPTです。(ちなみに経営者レベルの方でこのワードを知らない方は反省して下さい)
ざっくり説明すると、前述のAIアート同様必要なキーワードや体裁を指示すると、そのまま使える文章を作成してくれるという代物です。
従来、検索サイトでの検索行為で得た情報を、自身で紐解き必要な情報、体裁に再成形して使用する。が主流でした。その昔、図書館や保管資料から探し出すことがスタート地点だったことを考えると、それだけでもとんでもない進歩なのに、今回の進歩(いやもはや進化です)はそんなレベルとは比較にならいほど便利になりました。

使用した人々の感想の中には、玉石混淆の中から諸々の手間を考えると、必要な内容にフォーカスした文体で引だせて、非常に読みやすく理解するのも早いという意見も多く見られます。さらには、小学生が本のタイトルと読書感想分作成の指示を出すと、宿題のそれが完成したり、必要な処理方法とプログラム言語を指定するとプログラムソースを書き出してくれるなど、かなりのレベルで実用的になりつつあります。(感想文などは誰がやっても似たような結果になるというデメリットはあります)
まだ全てが完全ではない現実もあるとはいえ、使用感として非常に面白い方向に進化します。

話変わって、テクノロジーの進化で人の仕事がなくなるという話があります。ロボット技術の進歩で多くの職種が機械に取って代わられるという話で、主にブルーワーカーと呼ばれるジャンルが心配されていました。
ところが、このチャットGPTは、複雑で大量の情報を処理、判断して必要最適な文体を作成する力から、ホワイトカラーの立場を脅かしつつあるというのです。
そうなると人に残された役割は一体どこにあるのか。ここ、とても重要で興味深いポイントですね。
もちろんエンタメシーンにおいても、AIが書いた脚本が大きな賞をとる時もこないとは言い切れません。
脚本・チャットGPT、ビジュアル・AIアート、音楽・AI音楽、そこから人の感性でブラッシュアップ。これ以外と近未来のスタンダードなのかもしれません。
皆さんのビジネスもこんなふうに考えてみる必要ありそうです。

エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.142(2023年4月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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