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会ったことなくても会社が作れる話

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

一部をのぞくと比較的アナログ感が強いエンタメ業界(僕だけ?)。それでもCGやFVX等の新技術に加え、オンライン〇〇みたいなものが増え、従来の手法だけにこだわっていると生存可能な場所(活動エリア)はどんどん限られたエリアだけになっていくのではと考えています。
時代の節目って、次世代では一般的になるキーワードが宇宙語のように飛び交い出だす傾向があって、近頃だとメタバース、仮想空間、オンラインサロン、Defi、DAO、NFT、あたりがそうかな。

そこでこうしたワードがどの位、僕らの日常に浸透しているのかを考えてみました。そしたらびっくり。
すぐ身近でオンラインで知り合った人同士、リアルでは一度も会わずに一緒に会社を立ち上げた人がいました。なかなか変わった流れでめちゃめちゃ興味深かったので、ものすごく端折りますが、どんな流れがあったのか紹介させてもらいますね(手続きはネットでできるから当たり前〜とかいう話じゃないです)

遡ること約2年ほど。そのメンバー4人は縁あって、とある場所で初めて出会うことになります。そこはオンライン上のコミュニティー、いわゆるオンラインサロン。ここで共通の目標「素人がブランドを作り上げる」を掲げた4名は協力して活動を開始。SNSと音声メディアを活用しつつ活動し、今ではそのメンバーで会社を立ち上げ、現在、商品サンプルの精査真っ只中。もちろんメンバー全員、別々の場所に住み、各々が個別に仕事を持ち、あくまでこの活動はオンライン上のコミュニケーションで進められていることは今でも変わらない。

自身の活動と番組を通じ、書籍の出版や著名なアスリートへのインタビューを実現したり、自らも大手のメディアから取材を受るなど、会社やコミュニティの中と外を自由に行き来しながら、自らの活動そのものをエンタメ的に表現しつつ認知と活動の場を広げている。
時にはアバターを使って仮想空間の中でイベントを行ない、今後はDAOの仕組みを使ってプロジェクトごとに新しい組織運営への挑戦を予定していたりと、既存の会社組織とはかなり異なる成長プロセスを辿っています。
会社(というより中の人そのもの)の成長ストーリーがそのままブランド背景になりそうなコミュニティとファンの育成が興味深いです。個人的には今後、事業という形へどのように発展していくのかが非常に興味深いところです。

メタバース、仮想空間は、映画やゲームの中だけでなく既に日常の選択肢の1つであり、ビジネスの組織作りにも使われているよという1例でした。
今回出てきたキーワード、一つでも初見の方は、ちゃんと少し調べておいた方が良いと思います。

エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.134(2022年8月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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