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予測する未来と作る未来

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

未来が分かっているならどう活かす?と聞かれて、TOTOクジや宝くじ、相場の動きを使って巨万の富を得ようと考えている、かなりの小者っぷりと器のちいささを拭えない西でございます。
さて、SDGsという言葉はご存知でしょうか。昨年10月に、日本能率協会が行った「日本企業の経営課題2020」第3弾の調査結果では、企業経営者への認知度は90%以上との結果が出ているそうです。
さらに第3回「SDGsに関する生活者調査」(全国10~70代の男女計1400名を対象に実施)によるとその認知度は29.1%。朝日新聞実施の「SDGs認知度調査 第6回報告」(2017年より年2回実施)での最新の認知度は32.9%で過去最高だそうです。
(過去最高で20~30%は多い?少ない?)

調査対象や伝え方によって割合、結果、印象いずれも大きく変わるので、僕自身は、本来見るべきポイントはそこ(数字)ではないと考えています。数字は単なる今(何なら調査時点は既に過去)の状況で、未来の姿では無い。見るべきは「世界の意思(流れ)がどこを向き、何をしようとしているのか」です。
僕がとる行動は結果を元に予想できる未来の姿の1つを掴むことです。ザックリ表現すると、「僕の望む未来と繋がる部分はどこで、その影響の大小はどこに存在しているかを掴もうとする」です。

ちなみにもうひとつ別の集計データも紹介しますね。世界経済フォーラムが行ったSDGsの認知度調査では世界平均は74%に対し、日本は約49%で28ヶ国中最下位。(28ヶ国、16歳から74歳までの約2万人が調査の対象。日本では約1,000人が調査対象)この事実をどうひも解くかで今後の行動や計画にも違いがでるはずです。
面白いと思いませんか?

このSDGsには17の目標があるわけですが、その目標の1つに「海の豊かさを守ろう」というものがあります。昨年縁あってとある大学の先生のプロジェクトに参加し、海ゴミ問題や環境問題を考えるきっかけを頂きました。
コロナ禍の影響でリアルイベントが次々と中止になる中でオンラインを活用した取り組みを行いました。中高生向けをベースに海からのLIVE配信、少人数でのセミナー実施とそのLIVE配信、さらなる少人数でゴミ調査活動やディスカッションとLIVE配信、オンデマンド配信。
これらを今あるモノ・環境で出来るコトに絞って知恵を出し合い活動をしました。
エンタメ要素と掛け合わせることで、その活動は2021年度に向けてさらに進化しようとしています。(※1)

公的機関や研究機関の活動以外、多くは各地の有志やボランティア団体、個人活動に頼るところが大きかったのですが、SDGsの理念が世界の目標となったことで、国や各種団体の活性化と経済的支援や補助が身近になってきました。
単に、「海を大切に!自然を大切に!」だけではなく、世界がSDGsの採択によって向かう先を想像すると、自身の望む未来との接点がうまれます。世界を見るか、国内を見るか、半径10mを見るか。
自然と人の生き方に興味がある僕にとっては、それなりに広範囲の情報と活動エリアが必要なので、少なくとも半径10mの情報では埒が明かないため、情報源は出来るだけ世界まで広げるようにしています。
ほんのちょっとの広い視野が新しいチャンスに気付けるかもしれませんよ~という話でした。

※1 活動の詳細は
九州大学うみつなぎふくおか 公式WEBサイト
http://www.umitsunagi.jp/fukuoka/index.html
こちらでご覧いただけます。

エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.117(2021年3月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表

1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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