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告知は作り上げる過程から始まっている

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ⇒失敗しないイベントの作り方  ■レジリア 代表 西 高一郎

TVやWEB上においてイベントに関する告知が増えてきています。CMにおいては一時期は中止や延期のお知らせもしくは数ヶ月それも半年以上も先のものばかりが流れていました。しかしここ最近は、来月、ものによっては数週間レベルの近しいイベントの告知CMを見る機会が増えています。
あきらかに世間の流れが変わってきていることが実感できる日々です。

今回はイベントの成否を決める大きな要素の1つ集客に関する話題、告知についてお話ししたいと思います。
告知の多くは、内容、日時、場所が決まって伝えるべき内容を固めてから、マスメディアやWEB、SNSを使って一斉に情報のシャワーをする形が一般的でした。今でも王道なことは変わりありません。
媒体による多少の絞り込みはできても、情報のシャワーという視点であれば、一定の内容が決まっていないと動き出せないのも事実ですが、SNSを中心に個々人がコミュニティを持ち自ら発信者となれる今、告知は全く別の角度からのアプローチにも大きな影響力があることを知る必要があります。
それがSNSとコミュニティの関係です。
コミュニティは同じ趣味趣向、似たような目的の人が集まって情報の往来が起きている場所なので、イベントを企画するところから情報を出していくと面白い現象がおきます。イベントを開催しようと考えていることをオープンにし、興味を持つ人、協力してくれる人、様々な立ち位置でイベントに絡める人を増やす余白を用意しながらイベントの形を作っていくようにしてみましょう。

この段階で前向きな協力を惜しまない方は、対象イベントの告知にもみずから協力してくれる傾向がとても強いのです。
(イベントそのものが魅力あるもの、主催以外の方にも得られるものが存在することが前提です)イベントの当事者(自分が作ろうとしているイベント)なので当たり前と言えば当たり前ですね。

主催者となるあなた自身が、イベントを作り上げていく1つの物語の主人公となり、所属するコミュニティの中で展開することで、ある人は読者として、ある人は物語の出演者として各自が各自のスタンスでそのイベントの当事者になれるわけです。
主催者はその仕掛けを意識して用意、展開していくようにしてください。

この視点で準備を始めると、イベント準備段階が既に告知活動となり、当日はその物語に参加している当事者たちがそのまま来場者となったり、その先に存在する人たちへの来場の呼び水にも一役買います。
テクノロジーの進歩で1個人でも影響力のあるコミュニティを持ったり、そうしたコミュニティに参加することで日々の活動がそのまま告知につながる菅家を作ることができのが今の時代です。

今回は、集客につながる告知について、SNSとコミュニティーの新しい使い方の例をご紹介しました。たくさんの予算を使ってマスメディアを使わなくとも、日頃からの活動と人となり、情報の出し方次第で大きな協力を生み出すもとになりますよという話でした。

エンタメのチカラ⇒失敗しないイベントの作り方  
Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.112(2020年10月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表

1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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