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エンタメ界の収益構造を変えた西野亮廣という人のこと

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

今回は少しアナログ目線な話で、芸人コンビ、キングコングの西野亮廣さんというエンタメ界では中々の革命児の話です。
絵本作品「えんとつ町のプペル」がベストセラー(2021年度現在70万部超)となり、映画化して動員200万人、興業収益20億円の大ヒット。勢い止まらず国内外の映画祭で沢山の賞を受賞。さらにはミュージカル版、歌舞伎版と立て続けに結果を出し、2022年現在、ブロードウェイでのロングラン上演を目標に活動真っ只中という西野さん。
実は活動の裏でエンタメ界のお金の流れを大きく変え、新しいビジネスモデルを一般化した人でもあります。

さて、前置き長くなりました。西野さんの活動方法はビジネスの参考になる話が多く、今回その一つを紹介します。西野さんの話のキモは、結局は“人”だよ。という当たり前のことです。
2013年、NYでの個展を目指した西野さんは、クラウドファンディングと出会い、SNSで一人一人に自分の計画を丁寧に説明して必要資金を調達します。
SNSで「拡散」。ではなく、あった事もない人々へDMで「一人一人丁寧に」です。

その後も全国で「光る絵本展」や「講演会」で地方に赴き、現地のお客さんと一緒にお酒を酌み交わし自分の応援者をコツコツと増やすます。誤解を恐れずにいうと、そこで集まった信用をクラファンで一気に現金化して新しいチャレンジをする。という仕組み。
応援者はこのチャレンジを共に楽しみ一喜一憂、という流れが前述の沢山の成功の結果です。
大博打を打たず身近な一人一人を丁寧に対応し仲間を増やし、少しずつ規模を大きくしていき、その過程をそのまま仲間と楽しむ。
自分の活動そのものをエンタメ化してマネタイズしながら事業拡大というスタイルです。
SNSやクラファンという新しい技術を、既存のアナログ活動の効率化手段として活用する思考は意外と見落としがちです。そこを気付かせてくれた西野さんの話でした。

ちなみにそんな西野さんの講演会が2022年12月4日、福岡市の電気ビル共創館みらいホールにて開催されます。実は僕も。スタッフになれる券を購入してスタッフとして当日、現地でお手伝いしています。仕事柄、お金を頂いている仕事をわざわざお金払って現場に行くのです。不思議ですよね。

興味湧いた方は是非会場でお会いしましょう。もしかしたらその理由がわかるかもしれませんね。

エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.137(2022年11月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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