妊活社長の健幸経営応援団 ■ 株式会社ウイッツジャパン 代表取締役 長谷川 幸二
10年以上前のことになりますが、仕事上で大問題が起こりました。売上の90%を失うほどの内容で、もう会社を続けるのは無理かもしれないと思うほどの衝撃。25歳の時にインターネットビジネスで起業し、社員も増えて自信に満ちて右肩上がりに成長している(と勘違いしている)矢先のことでした。
その日から約2年、トラブル解決のため、専門家や行政機関にも出向き、指導を仰いだり、迷惑をかけたお客様や関係者への謝罪やフォローの毎日でした。
「もう嫌だ!」と逃げてしまおうか、なんてことも考えているとき、師匠にこんな言葉を投げかけられました。
「今、どんな気持ちで関係者周りをしてるの?」
突然の問いかけに戸惑いながら
「今までに経験したことのない苦しい気持ちです。正直、かっこ悪いし、投げ出したいくらいです…」
「そうだよね。じゃあ今後どんな人生にしたい?」
「・・・楽しく笑顔で幸せに暮らしたいです!」
「じゃあ、長谷川さんの一生がハッピーエンドの映画だとしたら、今はどんな場面かしら?」
「今ですか…?苦難の連続です…」
「何を言ってるの!人生で最大の“見せ場”じゃないですか。映画だったら主役がカッコいいところを演じる最大のシーン。ここをどう描くかでその後のストーリーが面白いものになるか、つからないものになるかの一番の転換期です。」
起業して27年になりますが、今、振り返ってみても僕の人生で最大のピンチだったかもしれません。起こったことは、決してカッコいいものではありませんが、あのトラブルを乗り越えたからこそ今の幸せな日々があることは間違いありません。
思い起こしてみると、昔テレビで見た仮面ライダーもガンダムも、大人になって観たトム・クルーズの映画も、ヒーローがピンチも乗り越える「転換期」がありました。
もし、何もトラブルもない面白味のないストーリーだとしたら・・・。ビジネスでもプライベートでも、「見せ場」が多くそれを乗り越えた人の話は魅力的。そう思えばどんな苦難も解決できる。
人生は山あり谷ありともいいます。物語をハッピーエンドにするのは、ピンチやトラブルに見舞われた時に、どう捉え考え行動するか。“見せ場”を楽しみましょう。
妊活社長の健幸経営応援団 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.132(2022年6月号)
プロフィール
長谷川 幸二(はせがわ こうじ)
株式会社ウイッツジャパン 代表取締役
1970年生まれ 2020年講師オーデションファイナリスト(全国3位)、株式会社ウイッツジャパン代表取締役 医療機関のWEB制作会社の経営の傍ら、妊活アドバイザ、福祉住環境協会理事として、子作り、子育てから介護、SDGsなど社会課題にも取り組んでいる。
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