妊活社長の健幸経営応援団 ■ 株式会社ウイッツジャパン 代表取締役 長谷川 幸二
「やってみて、言って聞かせ、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ…」。山本五十六の名言にもありますが、コミュニケーションは、相手に任せて、ほめること。しかし、ほめられて嬉しいポイントは、世代によって違いますし、男性と女性では全く異なります。
ほめてみたり、アドバイスしたり、自分の経験を話したのに、部下に嫌な顔をされたり、違う意味で受け取られてしまうケース。50代以上の男性経営者や管理職の方は心当たりがあるのではないでしょうか。これは、「男性と女性の話し方の違い」を知らないだけなのです。
「男性は火星人で、女性は金星人」
そもそも男性と女性は想像以上に全く違う生き物。自分の常識は全く通じません。
心理学者の権威であるジョン・グレイ博士は世界で1500万部読まれている「ベスト・パートナーになるために」で、男性は成果に価値を置き、自分の力で目標を達成することに充実感を感じるが、女性は、愛、コミュニケーション、美しさ、人間関係を大切にする。同じ言葉を使っていても男女で受け取り方が違うのです。
例えば、女性に「最近、仕事が上手くいかなくて辛い」と相談され、「頑張ったらいいことあるよ」「俺も辛いことあったけどこうやって乗り越えた」などは、女性の感情をないがしろにした間違った話し方です。男性は解決策を考えがちですが、まず「辛かった」という気持ちを受け止めることが大事です。
説明への理解と気持ちへの共感
女性との会話では、「うんうん」「そうだよね」「わかるよ」など、あなたの気持ちが分かりますという共感メッセージを送ることで上手いきます。ただ口先だけでは伝わりにくいこともあります。男性の場合、目を見て大きく頷いてくれる女性に身振り手振りを交えてオーバーリアクションで相槌をうたれると好きなるという研究結果もあるほど視覚情報との掛け合わせもポイントとなります。
一番大切なのは「誰が言うか」
最後に仕事でも家庭でも上手いく伝え方で大切なことをお伝えします。それは文法的に正しい日本語を使うことではありません。「この人の話を聞きたい」「言うことを聞かないと損する」と思われることです。男女の違い、世代間の違い、自分とは違うということを知り認めることで、仕事でも家庭でもコミュニケーションはスムーズになります。
妊活社長の健幸経営応援団 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.136(2022年10月号)
プロフィール
長谷川 幸二(はせがわ こうじ)
株式会社ウイッツジャパン 代表取締役
1970年生まれ 2020年講師オーデションファイナリスト(全国3位)、株式会社ウイッツジャパン代表取締役 医療機関のWEB制作会社の経営の傍ら、妊活アドバイザ、福祉住環境協会理事として、子作り、子育てから介護、SDGsなど社会課題にも取り組んでいる。
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