IT時代に乗り遅れるな ■㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ社長 田上恭由氏
前回は、問い合わせをじゃんじゃん獲得するホームページとは?ということで、ホームページに担わせる役割は、給料なしで24時間働く「スーパー営業マン」であるということをお伝えしました。ではどうしたら「スーパー営業マン」と同じ役割を果たせるホームページが作れるのでしょうか。
検索エンジン上位表示とコンテンツの良し悪しが大事な2つの要素
ホームページが「スーパー営業マン」になるための条件は、大きく分けて2つあります。
1つは、検索エンジンで上位に表示され、ホームページを見てもらうこと。これを、「SEO対策」と言います。
もう1つは、見に来てくれた見込み客が情報を見て、問い合わせをしたくなるコンテンツがあることです。「コンテンツ最適化」といいます。
どんなに素晴らしいホームページがあっても、上位に表示されなければ、それはないのと同じなので、まずは「SEO対策」を取り上げます。
検索エンジンで上位に表示したいキーワードをまず決める?
検索エンジンの上位表示対策が重要であることは、ご相談をいただくウェブご担当者様や、経営者の殆どがご存知です。検索エンジンで1位にすることができれば、アクセスが一番増えるからです。
では、どんなキーワードを1位にしたら、一番問い合わせが来るでしょうか。果物屋さんを例に挙げましょう。「うちは果物屋だから『フルーツ 福岡』」が、最初に思いつくと思われます。
そのキーワードで大丈夫ですか?
ところが、この大きなくくりの商品名キーワードは、実は、問い合わせが最も入りにくいキーワードなのです。「フルーツ」だけでは、どんな果物を探しているのかがわからないので、問い合わせを獲得できるコンテンツを用意することができないのです。
お客様は「みかん」や「りんご」、「メロン」が食べたいのです。つまり、『より具体的な名詞』を上位表示の対象にするのです。 さらに、「みかん」や「りんご」でも、わざわざホームページで検索して探している方が、何でもいいと思って探して買うでしょうか。まだ、このキーワードは大き過ぎです。
わざわざ探すということは、近所のスーパーに置いていない、珍しくて高額なものが欲しい、ということです。それは何でしょう。ズバリ「品種名」です。「シナノスイート」や「サンフジ」、「紅玉」というキーワードです。メロンだと、「夕張メロン」や「マスクメロン」などです。 さあ、これで決定でしょうか。いえいえ、まだまだ、細かなキーワードの深堀りが必要です。次回続きをやりましょう。
IT時代に乗り遅れるな Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.128(2022年2月号)
プロフィール
田上 恭由(たがみ やすゆき)
㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役
「ふくおか経済」記者・営業、中古車情報誌編集者、システム開発者を経て、平成9年個人創業、翌年法人成りして現職に。上級ウェブ解析士、採用定着士。小規模事業者のウェブサイト構築実績は七百件以上。顧客獲得や採用の課題を解決する手法に定評がある。IT導入補助支援事業者、認定支援機関として、補助金獲得実績も多数。
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