問い合わせをじゃんじゃん獲得するホームページの作り方
■㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ社長 田上恭由氏
中小企業のウェブ集客は、専門特化することで、大企業に勝つことができます。専門化すると勝てるのは、比較された時に、買い手の心にぐさりと刺さるからです。
Googleで検索をすると、広告やGoogleマップが全部で二十個ぐらいの競争相手が出て、比較され、3番目ぐらいになれば、相見積をとるための候補に残れます。商談のチャンスが出てくるわけです。
この、「相見積の3社に入る」ということが、商談にこぎつける最低ラインです。中小企業はブランド力という点ではなかなか大手に勝てませんが、これを専門特化することで戦いを有利にできるのです。
法人企業の調達担当者は、購入後の安心感を重視します。
例えば複合機を調達しようとした場合に、3社が俎上に上がっているとしましょう。
一社は、家具や複合機、トイレットペーパー、スマートホン、お菓子、書籍も文房具も、何でも売っているA社。
もう一社は、複合機専門だけれども、メーカーから仕入れて売るだけで、メンテナンスの技術者は在籍していない。トラブルがあっても翌日しか対応できないB社。
そしてもう一社は、昔から複合機専門で、修理やメンテナンスができる技術者も在籍していて、故障の連絡をしたら1時間くらいできて直してくれるC社の3社があったとします。
あなたは、どの会社から買いますか?営業マンや社長とのしがらみなどが何にもなければ、やはりC社ですよね。だって、複合機って故障して動かなくなることがゼロではないわけですから、技術者がすぐに飛んできてくれることはかなり大事なことだからです。
ウェブは競業相手に勝てる要素を持つことで成功に導ける
これが「専門化」が競合に勝てる理由です。知識も人もその製品に関して非常に豊富で安心なので、自然と選ばれるわけです。
当社のお客様でも、土木工事業向け、自治体向け、物流企業向けと、それぞれホームページを分け、成功しているメーカーさんがあります。業界が異なれば必要な製品も異なり、形状も用語も全く異なります。用語が業界内で決まったもので構成されていると、専門特化しているということでGoogleが上位に表示するということも実際に行われます。
このように、狭いジャンルに絞り込み、「専門特化」すると、お客様にもGoogleにも評価され、知識や経験が蓄積されていると閲覧者に「勝手に」思い込んでもらえ、問い合わせが入りやすくなるのです。
得意なジャンルの商品で特化したホームページを作ってみてはいかがでしょうか?チャレンジしてみませんか。いい結果が得られますよ!
IT時代に乗り遅れるな Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.136(2022年10月号)
プロフィール
田上 恭由(たがみ やすゆき)
㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役
「ふくおか経済」記者・営業、中古車情報誌編集者、システム開発者を経て、平成9年個人創業、翌年法人成りして現職に。上級ウェブ解析士、採用定着士。小規模事業者のウェブサイト構築実績は七百件以上。顧客獲得や採用の課題を解決する手法に定評がある。IT導入補助支援事業者、認定支援機関として、補助金獲得実績も多数。
コメント