経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

「僕らがやるべきこと」

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎


新年あけましておめでとうございます。
昨年まで、「失敗しないイベントの作り方」というタイトルで記事を書かせていただいてました。世の中が大きかわり、イベント業界もそれを取り巻くエンターテイメント(以下エンタメ)業界も僕が書いてきた内容から一部は大きく方向展開しないといけないと感じました。というよりむしろ僕自身、頭の中や行動を変えていかないとダメだと感じています。

令和2年(2020年)はエンタメは不要不急ではなく、必要不可欠だと改めて実感した一年でした。人が幸せな人生を送るためにはエンタメは必要です。ここでいうエンタメとは娯楽的な意味でなく人生を豊かに彩り良くするための全要素だと思ってください。
だからこそエンタメは、それを必要する人や環境によって新しい形を生み出すべきだし、方法が受け入れられればたくさんの人に広がっていき新しいスタンダートとして定着していくんだと思います。

新年号の今回からイベントの作り方という枠を外し、エンタメ産業やその周辺の出来事も扱えるように内容を変更して望みます。単なるノウハウではなく、考え方やアプロー方法の視点切り替えなどで、ビジネスや日頃の活動の参考になれば幸いです。

さて、令和初めての正月を迎え明るい未来しか想像していなかった令和2年の幕開けとほぼ同じくしてコロナ禍という言葉が生まれ、大きな変化が世界中で起きました。これまで当たり前とされてきた経済やコミュニケーション、その他のあらゆる活動において諸々の基本構造へ沢山の影響が出てきました。
人々は不要不急の外出や行動の自粛を求められ、人が集まること自体をとめられ瞬く間に世の中からイベント、エンタメ産業の活動は止まりました。
人々の活動が止まるというのは、現代社会では経済がとまり、経済が止まるとお金が回らなくなり、お金で価値の交換を行う現代は全ての活動の停止と既存の暮らしの終焉を意味します。

僕が生息するイベント業界はエンタメ産業の一部で、その影響がかなり初期段階に直撃した業界です。(未だ大変な業界が多数あることは承知しています)
2020年の3月頃から全国のイベント予定がゼロになりました。舞台やライブ、コンサート、映画、美術展や講演会、夏祭りすべてが中止。卒業式、入学式、文化祭や体育祭も無くなりました。結婚式や葬儀の場で大切な人とおめでとうやありがとうすら直接言えない世界になりました。

人はリアルの場に集まり時間や体験を共有し共感ながら、生きていく糧、生きてく意味を感じ、知り、そして命の実感をしてきたように感じます。世の中の構造が大きく変化し、新たな構造が生ま出している今、インターネット技術の恩恵で人類総発信者時代になりました。
技術の進歩は単に便利になっただけでなく、多くの「繋がりの形」を根こそぎ変化させます。古くから受け継がれる良い部分を残しながらも、進歩した技術を活用して新しいコミュニティや市場を構築することで全く新しいビジネスモデルが生まれます。
それが便利で多くの人の豊かな人生の手助けにはれば確実に商圏はスライドしてきます。

この新しい商圏への挑戦そのものが、コンテンツになる時代です。「アナログで回っている部分をどのように現代版にアレンジするか?」「体感・体験」を「共感・共有」への変化。
ビジネス社会においてはこの辺をキーワードにビジネスや活動を見直してみてください。

エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.115(2021年1月号)

➤ 他の「エンタメのチカラ」記事を読む

プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表

1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

コメント

タイトルとURLをコピーしました