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自由な次創2作を良しとするプロモーションの話

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

緊急事態宣言が解除されました。油断は出来ませんが、少しづつ従来の生活の空気感を感じるようになってきた気がします。
しかしこれは世の中の状態が単に戻っていくということではなく、次のステージに進んだと捉えるべきだと僕は考えていて、僕らはコロナ禍でどう戦っていくかを中心とした試行錯誤の日々から、世の流れが次のプランを発動するタイミングに変化したのだと見る必要があります。

これまでのテレビをはじめ提供されてきたサービスは往々にしてと、一部の発信者とそれを受けて楽しむ多くの受信者の図式だったと取れます。しかし、SNSの浸透で人類総発信者の時代になったのが現代です。
沢山の人が何かしらを発信することに目覚め、”自身が発信できる何か”に飢えています。食事や旅行、イベント参加、新商品やサービスの体験レビュー等々、本当に多くの人がそのサービスを受けた後にSNSを使って発信しています。中には発信するための「ネタ」としてサービスを受けに動いている感すらあります。(もちろん発信する目的自体は、人それぞれです)
いずれにしても、発信できる何かを提供することで、自然発生的に広めてくれる土壌がそこに存在しているのが現代です。

こうした企業や主催者とは異なる位置から自己の体験や二次創作的活動を発信する人々のことはセカンドクリエイターと呼ばれています。というか最近そのような位置づけと見る動きがおき始めている。という方がより正確だと思います。
セカンドクリエイターという概念自体は数年前からあったもので、役割としてはここ数年流行っているいわゆる口コミを誘発する仕掛けがそれに近いのですが、根底にある発想はあくまでも発信者としての活動自体に着目したネーミングであるという点が重要です。
同時にセカンドクリエイターが活動する理由は、自己の活動欲求、承認欲求によるところがベースで、結果としてテクノロジーの進歩がその活動自体を経済活動に押し上げているという特徴があることはおさえておきましょう。

今回のポイントは発信の目的が収入につながるということでは無いので、そこはくれぐれも勘違いしちゃいけない点ではあります。
この現象を活用して、サービスを提供する側の人は、このセカンドクリエイターがどのように動くのか(動きシロをどう設計するか)を見据えて情報発信をすることが大切なので、結果として“現代社会はセカンドクリエイターの動きを意識する方が色んな活動にプラスですよね”ということを書きたかったので、そのための土壌が今こんな感じですよというお話から始めてみました。
よかったらちょっとだけそんな角度からの発想も使ってみて下さい。

エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.125(2021年11月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表

1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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