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成年後見制度②

談話室 五三の桐

談話室 五三の桐  ■江上慎也司法書士事務所 所長 江上 慎也

法定後見制度の類型は、本人の判断能力の状況により、「後見」、「保佐」、「補助」の3つにわかれます。
「後見」は、判断能力を欠く状態にある方を対象としたもので、本人は日用品の購入や日常生活に関すること以外の法律行為を自分で行うことができません。本人を「被後見人」、保護する人を「成年後見人」といいます。

「保佐」は、判断能力が著しく不十分な方を対象としたもので、簡単なことは自分で判断できますが、法律で定められた一定の重要な事項(預貯金の払い戻し、不動産の売買など)については、支援を受けなければなりません。本人を「被保佐人」、支援する人を「保佐人」といいます。

「補助」は、判断能力が不十分な方を対象としたもので、本人を「被補助人」、保護する人を「補助人」といいます。
保佐と補助の違いは本人の判断能力低下の程度によるもので、中程度の認知症であれば保佐制度、初期の認知症や軽度の知的障害であれば補助制度の利用が考えられます。

ちなみに令和4年度における家庭裁判所への申立件数は、後見開始の審判の申立てが27,988件、保佐開始の審判の申立てが8,200件、補助開始の審判の申立てが2,652件となっており、後見制度が多く利用されていることがわかります。

「談話室 五三の桐」 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.150(2023年12月号)

プロフィール

司法書士江上慎也事務所 所長 江上 慎也(えがみ しんや) 

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昭和50年、福岡県生まれ。福岡県立明善高等学校、九州大学法学部卒業
平成10年、司法書士試験合格。約20年間福岡市内の司法書士事務所に勤務。
平成30年、司法書士江上慎也事務所開業。
趣味は登山・キャンプ、楽しくお酒を飲むこと、映画鑑賞や博物館めぐりです。
小学校の親父の会等の地域のPTA活動にも参加しています。

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