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主催者とお客さんで欲しがるものが違う時におこる話

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

裏方の割に人前で話す機会がちょこちょこ発生しているレジリアの西です。
先日、とある依頼をいただき人前でちょっとした講演をさせていただきました。そう、講演です。裏方人間ではありますが、とてもお世話になっている方からのお話しだったこと、講演会が行われる業界に少し興味があったこと。この辺を理由にお受けしたのでした。
中身は、いわゆる土木・建築業界で、そこにおける3次元データの扱い方や未来の可能性を語るといった主旨のもの。端折ると3次元データで作った図面や資料はどんなふうに役立つの?みたいな感じです

どうやら僕の本業であるエンタメ界隈とはあまりご縁がなさそうですね。実は3DCGや3Dプリンターといったテクノロジー関係は結構好物。普段から僕の仕事に活かせる方法を探したりしてたので、折角ならと、ここ数年携わった大型の作り物や建造物が関係していた催事関係の裏話し交えながら、建築データの可能性をエンタメに絡めて話を組み立てました。

詳細は端折りますが、建築用の図面データとエンタメの世界を紐付けたら、意外と新しいエンタメ空間作れそうですね。なんなら業界目指す人も増やせるかも。みたいな感じです。
幸い主催の方には、「普段と違う視点の話は新鮮でした」と喜んでいただけました。ですが、会場(聴講者)の温度が今ひとつ上がっていないのが分かりました。
つまり聴講者の方が欲しかった内容は、僕が考えた方向性ではなく、もっと実務的な活用方法だったように感じました。折角の良い催事で、中身が微妙に合致しなかったパターンです。

この手の事故はまあまあの頻度で発生しているのも見かけます。
 “集客用の意図的な誇大広告に群がったお客さん“なんかもその一例で、お客さんの取り分がないと、持続的ではない。長期目線では悪手となるものです。普段はこういう事故が起きないように適宜軌道修正するのも僕の役目だったりしますが、なれない出役になって折角の貴重な場所で結果を出せなかったのは申し訳なく残念でした。(講演者は他にもいて、その方々のお話は素晴らしく、全体は素敵な講演会になってしました)

こんな感じで失敗も結構やっていますが、なれないポジションでの活動も事例、経験として活かすことは忘れたくないですね。
エンタメは関わる全てを幸せにするものであって欲しい。なので、時折起こる失敗も、また誰かの役に立つものにしたいなと思います。



エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.148(2023年10月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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