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アイディアに詰まった時の話

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

アイディアを出す必要があるシーンというのは、結構な頻度で直面することがあると思います。新しい商品やサービスを考える。または僕みたいに何かしら企画案、コンセプト案を考える時等々、結構な頻度で訪れますね。
なので今回は、こういう方法を試すと意外なアイディアに辿り着いて面白いですよ。という話です。エンタメに限らずいろんなシーンで使える簡単な公式として覚えておくととっても便利です。

そんなこんなで早速結論です。それは、掛け算です。
そもそも世の中のアイディアは余程のことでない限り完全オリジナルというのもは中々出会えません。
世界人口白書2023によると、2023年現在の世界人口はおよそ80億4500万人。現象していると言われている日本においても2023年現在で1億2330万人。(ちなみに20年後の2043年でも1億人そこそこだそうです)
これだけの人がいて、かつ世界中の情報が瞬時に行き交う今、誰も知らない新しいアイディアなんて中々存在できないと思った方が正しいと思います。

そこで、前述の掛け算です。足し算や引き算でも良いのですが、僕の経験上ベースとなるアイディアから離れられなかったり、実現できない理由の方が生まれやすい気がします。ところが掛け算だとちょっとしたことで一気に発想がひらけたり逆にあらぬ方向に行ってしまったりと、意外な案が生まれやすい傾向だと感じます。なので、掛け算という思考法で進めた方が良いと思います。
既存の有名どころだと、アイスのガリガリくんコーンポタージュ味は記憶に新しいかなと思います。開発者の方によると、いくつかの切り口で市場調査を行ったところ、アイスとコーンポタージュの掛け算に辿り着いたとのこと。そして売れ過ぎのあまり一時出荷停止になるほどの人気商品となったそうです。

もう一つ面白いなと思う事例をエンタメから。
スポGOMIというイベントがあります。これはスポーツ×ゴミ拾いです。一定のルールの中で集めたゴミの量で勝敗を決めるという新しいジャンルのスポーツです。
ちなみに競技に勝つためには地形や会場の環境などを紐解き、どこに行けばどんなゴミが手に入りやすいかを知っている者が有利であるという、非常に競技性が高いところも興味深く感じます。

ゴミ拾いをスポーツ、そしてエンタメへと昇華させたとても面白いアイディアですね。
よく知られた手法の一つですが、今回は掛け算でアイディアを生み出すという話を紹介しました。
何かしら発想に詰まった時、ぜひ試してみてください。
良いアイディアが生まれた時は、そのプロセス自体がすでにコンテンツになり、サービスの物語を作ってくれるかもしれませんね。


エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.145(2023年7月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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