問合せをじゃんじゃん獲得するホームページの作り方
■㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ社長 田上恭由氏
インターネットは信用されることなしには何も生まれない
インターネットで商品やサービスを消費者もしくは法人購入担当者にご案内し、購入や商談につなげようとする場合、必ず必要なのが「信用度」です。
Googleアナリティクスによると、来訪者の70%~80%は初めての訪問者。既存のお客様は電話番号がわからなくなった時くらいしかお越しになりませんので、ほぼ100%新規の方と考えて差し支えありません。
ということは、初回から信用を作っておかなければならないということです。なぜなら、あなたの会社名に触れるのは初めて。しかも閲覧者は判断の時間は3秒しかないほど忙しいのです。その場で「本当か?」と一瞬でも思われたら、立ち去られます。
文章にはできるだけ数字や具体性のあるものを使って書く
そのためにも、記事内容にはできるだけ「信頼」がおけるものを入れていきましょう。すなわち、記事内容に「信ぴょう性がある」と感じていただくことです。
例を示します。次のAとBの文章を読んでみてください。
A.「当社が販売する〇〇は、お客様からのご評価を多数いただいており、長年にわたりご愛顧いただいている商品です。」
B.「当社が販売する〇〇は、お客様から毎月100枚以上の絶賛のお手紙を頂戴し、発売以来35年の月日が経ちました。」
例文Aには、数値が入っていません。例文Bには、具体的な数値を使って、長年にわたってご愛顧いただいていることをお知らせしています。どちらの文章が、初めてこの商品のことを知った人が読んだときに、伝わりやすいでしょうか。
Aには、「多数」とか「長年」などとなっていますが、読み手に「多数って、百なの?万なの?」という疑念を抱かせてしまいます。ところが、100枚や35年と具体的な数字の記載をされていると、この数字には疑いようがありません。
「多数」「長年」書き手による「解釈」といえる表現です。人により異なります。それに対して、「100」「35年」は「事実」です。
「事実」をベースに書かれた記事を書くことは、自社の良さを伝えるためにも、最低限必要なことなのです。これはすなわち、新聞記事のような書き方です。無味乾燥だけど、伝えるためにはこの書き方がベストなのです。
IT時代に乗り遅れるな Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.144(2023年6月号)
プロフィール
田上 恭由(たがみ やすゆき)
㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役
「ふくおか経済」記者・営業、中古車情報誌編集者、システム開発者を経て、平成9年個人創業、翌年法人成りして現職に。上級ウェブ解析士、採用定着士。小規模事業者のウェブサイト構築実績は七百件以上。顧客獲得や採用の課題を解決する手法に定評がある。IT導入補助支援事業者、認定支援機関として、補助金獲得実績も多数。
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