問い合わせをじゃんじゃん獲得するホームページの作り方
■㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ社長 田上恭由氏
女性ターゲットの商品を展開している企業にとって、お客様の高齢化、若年顧客層の開拓は大きな課題になっているケースが多いと思います。大変参考になる事例が東京商工会議所のHPに載っておりましたのでご紹介します(URLは記事の最後に掲載)。<記事をお読みになってから、私の記事をご覧ください>
都内でシニア女性の絶大な人気を誇る老舗バックメーカーのやまと屋さんでは、お客様がお子様やお孫さんを連れてこられても、買ってもらえる商品がないということで、30代の女性向けの商品を開発。インスタグラムでの販促を開始します。
ところが、商品の写真をアップしても、なかなか成果が出ませんでした。そこでモデルさんと契約し、好きな場所で写真を撮ってアップしてもらうようにしました。すると、モデルさんが思い思いの場所で、肩にかけたり、机に置いたり手で持ったりいろいろなポーズの写真がたくさんアップされ、30代向けの商品の訴求と販促に成功しました。
この事例から、私たちがウェブ販促をする際に、見落としがちなポイントや、困りごとの解消のよいヒントが2つ学ぶことができます。
ターゲット顧客層の「願望」を理解する
インスタグラムが若い女性に向いていることは周知のことですが、この若い女性たちに、単純に商品写真だけ見せても効果的ではありませんでした。しかし、モデルさんが生き生きとした表情で、楽し気にバックを手にポーズを決めている写真に変えると、遡及効果が出始めたのです。このことから、インスタグラムを見ている女性が求めていることは、「お気に入りのバックをもってお出かけをしたい」、ということです。その潜在的な欲求に、行ってみたくなる素敵な場所で撮影した、笑顔のモデルさんの写真が刺さり、「このかわいいバック欲しい!」という行動を促したのです。
あなたの会社のお客様や見込み客の潜在欲求に刺さる記事や写真は、どんなものがあるでしょうか。
担当者が負担で苦しまない仕組み
そしてもう1点は、ネット販促の担当者の負担軽減です。担当者は、ネタを見つけたり、記事執筆の時間の捻出が負担となって、思うように更新ができない状況に陥っているケースが多数あります。外部契約のモデルさんに写真をアップしてもらうようにすることで、担当者の作業増なく、週6日のアップが実現しています。多くの業務を抱える兼任担当者でも、外部の方の協力を得ることで、無理なくSNSマーケティングの継続ができる好事例です。
記事執筆に時間をとってもらえる、外部の方は、周りにおられませんか?おられたら、ぜひ頼んでみましょう。
◎価値あるIT活用のススメ ~vol.4 株式会社ヤマト屋~
IT時代に乗り遅れるな Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.138(2022年12月号)
プロフィール
田上 恭由(たがみ やすゆき)
㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役
「ふくおか経済」記者・営業、中古車情報誌編集者、システム開発者を経て、平成9年個人創業、翌年法人成りして現職に。上級ウェブ解析士、採用定着士。小規模事業者のウェブサイト構築実績は七百件以上。顧客獲得や採用の課題を解決する手法に定評がある。IT導入補助支援事業者、認定支援機関として、補助金獲得実績も多数。
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