明日からHawaii life style ■株式会社M&Mパートナーズ 代表取締役 前田 和人
人は気付くことで、修正できます。これを成長と呼びます。人は気づけば修正できます。ことによりますが、一瞬でできることもあれば、短期間でできること、長期間かからないとできないことがあります。例えば、声が小さいということに気づけば一瞬で修正可能です。
気づくには自分自身で気づく場合と外部からの情報をきっかけに気づくという2つのパターンがあります。多くの気づきは外部からの情報です。人から言われて気づく、本を読んで気づく、テレビの情報で気づくなどです。本人が気づいた時に成長のチャンスが訪れることになりますね。そこで上司に必要な仕事は、部下に気づきをいかに与えることができるか?ということになります。
上司が部下に対して、同じような話をしても、成長する部下となかなか成長しない部下に分かれてしまいます。それがなぜ起きているのか?気付くための前提は、「考えているかどうか?」ということです。
・売上を上げることについて考えている。
・目標を達成するために考えている。
・効率を上げるために考えている。
・人材育成について考えている。
上記のことについて、いくら上司が教えてもそのことについて考えていなければ気づきを促すことは難しくなります。何度も何度も教えていれば少しは考えるようになるので成長はしてくれます。しかし、成長が加速することはないです。気づきを与えるためにもしくは自分自身が気付くためには「考える習慣」が非常に大事です。この考えることにフォーカスして普段の部下との接し方を考えないとなかなか、気づいてくれないので成長も遅いです。成長して欲しいなら、まずは、考える習慣を身に付けてもらうように仕向けていく必要があります。
弊社には右腕幹部育成5ステップというものがあります。
①幹部力のゴールを明確にするBE DO HAVE「在り方」
②コミュニケーションの本来の目的を明確にする
③考える力を身につけ思考レベルを上げていく
④部下の能力を100%引き出す伝える力
⑤やり抜く力を手にいれるG R ID力
①〜③を疎かにして人材育成は進みません。右腕幹部育成5ステップの①〜③を土台と言っています。土台を軽視して、人材育成してもなかなか成果は出ません。もっというと一過性の成果は出ても成長し続けることはないのです。会社組織なので成果を出し続ける人財であって欲しいですね。成長し続ける人材であって欲しいですね。そのためには土台が大事です。
明日からHawaii life style Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.139(2023年1月号)
プロフィール
前田 和人 (まえだ かずひと)
株式会社M&Mパートナーズ代表取締役
1970年1月18日生まれ、佐賀県出身。88年地方銀行入社、福岡・佐賀の支店勤務を経て2005年に冠婚葬祭会社に転職。現在も冠婚葬祭会社の執行役員兼本部長として13店舗250人超のマネジメントを行なっている。12年1月社内ベンチャーとして株式会社M&Mパートナーズを設立、代表取締役に就任。
著書:『なぜ税理士は経営者の期待に応えられないのか』(かんき出版)。
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