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誰が言うか VS 何を言うか

明日からHawaii life style

明日からHawaii life style  ■株式会社M&Mパートナーズ 代表取締役 前田 和人

これから矛盾することを書きます。 

私はその人が言うことなら、無条件で信じる人がいます。それで良くない結果が出たり、大損したりしても文句はありません。信じる場合には、自分の決定として信じているわけで、結果は全て私の責任です。
経営者も同じで決済した社長の責任です。また逆に、どんなに立派な肩書きのある人や信頼する人であったとしても、それを理由に信じることはありません。(あれ?)

一昔前は、新聞やテレビの言うことは、それなりに正しいと思われていました。しかし今はSNSの普及、YouTubeでの情報発信などでマスコミのいい加減さ、政治的立場、スポンサーの意向などによって、好き勝手にしていることがだいぶバレてきたので、良い傾向です。それでもやっぱり、目の前に偉い社長さんや弁護士さんが現れたら、その人の言うことは説得力が増すことでしょう。しかし私が意識しているのは、誰が言っているかではなく何を言っているかです。
社長が言うから正しいわけでもなく、新入社員が言うから間違っているわけではありません。くもりなき眼で見定め、決める。誰が言うかではなく何を言うか。何を言うかではなく誰が言うか。
どっちなのでしょう?という感じにもなりますが、両方とも本音で正解なのですが正反対ですね。

多くの中小企業の場合、信頼する部下の言うことを社長は信じて決済する場合が多いです。信頼する部下が、本当に信頼できるならいいのですが、そうとも限らないと私は思っています。人間は感情の生き物です。自分の感情を見せずに、さも正しいように意見を言います。ここを見極めることができないと、決済したことが上手く進まず、損失を出すことが多くなります。それを見極める方法があります。

その意見は、どんな事実をベースに導き出したのか?を確認することです。事実があっての意見(思い込み)を聞けば、その事実からすると社長はこういう考えもあるのではないか?と信頼する部下との建設的意見交換ができます。

事実をベースに意見交換をすることが非常に大事です。その意見はどこをベースに出てきたのか?事実、事実、事実です。事実を確認することを習慣にすると決済の間違いが激減します。部下も成長します。ぜひ試してみてください。

明日からHawaii life style  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.136(2022年10月号)

プロフィール

前田 和人 (まえだ かずひと) 
株式会社M&Mパートナーズ代表取締役
1970年1月18日生まれ、佐賀県出身。88年地方銀行入社、福岡・佐賀の支店勤務を経て2005年に冠婚葬祭会社に転職。現在も冠婚葬祭会社の執行役員兼本部長として13店舗250人超のマネジメントを行なっている。12年1月社内ベンチャーとして株式会社M&Mパートナーズを設立、代表取締役に就任。
著書:『なぜ税理士は経営者の期待に応えられないのか』(かんき出版)。

M&M前田和人 | 企業価値を高め事業の発展をサポートするエンハンス・バリュー・パートナー

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