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チームワークが良い特徴とは

明日からHawaii life style

明日からHawaii life style  ■株式会社M&Mパートナーズ 代表取締役 前田 和人

今回はチームワークが良い特徴についてお伝えしたいと思います。
なぜなら、組織においてチームワークに勝るものはないと思っているからです。
1人でやれることは限られていますからね。では早速、チームワークが良い特徴の1つは<役割分担>です。 辞書で調べるとこのように書いてあります。『作業を複数の要素に分け、それぞれの作業を各人に割り当て、手分けして作業に取り組むこと。役割を分担すること』分けて考えてみたいと思います。

まず、作業を各人に割り当てるとどうなるか?例えば組織においてプロジェクトを遂行する際、○○の作業はAさん、○○の作業はBさん、割り当てた仕事のそれぞれは、形式的にはまとまった状態にみえますが、それ以上でもそれ以下でもありません。
次に役割を分担するとどうなるか?
○○の役割はAさん、○○の役割はBさん、作業を割り当てた時との違いは形式的なまとまりにとどまらずお互い繋がりをもってプロジェクトに関わるということです。もう少し分かりやすく例えばカレーを4人のグループで作るイメージをして下さい。

作業を各人に割り当てた場合、野菜や肉を切るAさん、炒めるBさん、煮込むCさん、盛り付けのDさん。仮に野菜や肉を切った所で煮込むCさんが具合が悪くて帰ったとします。さて代わりにこの煮込む担当を「だれがやるのか」「作る工程から考えると炒めるBさんか盛り付けのDさん。はたまた作業が終わったAさんではないか」
こうした議論が起きるのは、作業の内容をカタチで割り当てているからです。

一方、役割で分担している場合、役割の分担はあくまでもカタチ上に過ぎません。
残り3人にとっては必要なのは、≪カレーを作る≫という目的です。ですからCさんが帰る行為は重要な問題ではないのです。お互いが役割がわかっていれば、炒めるBさんが煮込みまで行いDさんがそれをカバーし、担当が終わったAさんがお皿を用意するなど連携しながらグループの目的を達成しようとするでしょう。

ここまでくると盛り付けの時、いくつかのアイデアも出てより良いカレーが出来る事もイメージがつきますね。このように、<役割分担>と一言でいっても作業を各人に割り当てるのか、役割を分担するのかでチームワークに数段の違いが出るのです。 役割ではなく作業を振り分けていませんか?

明日からHawaii life style  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.133(2022年7月号)

プロフィール

前田 和人 (まえだ かずひと) 
株式会社M&Mパートナーズ代表取締役
1970年1月18日生まれ、佐賀県出身。88年地方銀行入社、福岡・佐賀の支店勤務を経て2005年に冠婚葬祭会社に転職。現在も冠婚葬祭会社の執行役員兼本部長として13店舗250人超のマネジメントを行なっている。12年1月社内ベンチャーとして株式会社M&Mパートナーズを設立、代表取締役に就任。
著書:『なぜ税理士は経営者の期待に応えられないのか』(かんき出版)。

M&M前田和人 | 企業価値を高め事業の発展をサポートするエンハンス・バリュー・パートナー

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