経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

プロ目線、プロの剛腕の話

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

今回は、おそらくどんな職種でもその道のプロとして第一線で結果を残している人に「そうそう!そうなんだよー!」ということを書きました。そんな気持ちで読んでもらえると嬉しいです。
さて、エンタメには空気感がとても大切で、それを作り上げるためにあの手この手の準備をして本番に臨んでいます。
しかし、本番というのはどうしても予想通り行かないことが多くて、瞬間瞬間の判断で軌道修正していることが多いんです。
例えば野球だと、打球をキャッチしたらアウトを取るために1塁に投げるのが基本ですが、その時のアウトカウントやランナーの位置、点差などで、最適な動きを選択するし、料理だと、同じメニューでもその時の食材やお客さんの状態、次の料理など状況を把握しながら火加減や塩の量、ひいてはテーブルに出すタイミング迄ミリ単位でコントロールしてます。

これって蓄積した経験から時には無意識に、時には意図的に、しかも瞬時に最適解への軌道修正をしながら進んでいるということで、この軌道修正を怠ると、一見同じ目的を果たした(アウトカウントが一つ増えたや料理が完成した等)ように見えても、目の前の結果が目指す目的に対して予定と違う意味を持ってしまいます。

言い換えると、目的に対して、よくて遠回り、最悪そこ(目的)に着地出来ない未来が見えるから、必須な行程なのです。

見ず知らずの誰かが作った舞台、初めて聴く音楽、見たこともない芸術の世界、非日常空間の中でドキドキするテーマパーク、どれもこれもネットの情報だけでデジタルに作られたものではなく、随所にプロの技術が反映されています。

一見気付けないほどの明るさや音の調整、指示や確認取れない中、阿吽の呼吸で動き回る裏方、バックヤードのイレギュラーを表に感じさせない司会や役者の立ち回りなど「今、こうするのがベストだ!」というアドリブ判断が多々あります。目の前の流れを、強引に維持したり、変えたりするそれです。

1番の目的に向かって力技で扉をこじ開け最短ルートを引き込む時に発動されるのがプロの技術(チカラ)。そしてエンタメに限らず日常いたるところで、プロの技術が活かされています。
そうした色んなシーンでプロの剛腕が発揮されている点に注目して世の動きを見ると色んなものが見えてきてそれ自体がエンタメに思えます。
ぜひ試して欲しいと思います。
あなたの中のプロの剛腕はなんですか。
こちらも探してみてください。

エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.130(2022年4月号)

➤ 他の「エンタメのチカラ」記事を読む

プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

コメント

タイトルとURLをコピーしました