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失敗しない方法

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ⇒失敗しないイベントの作り方  ■レジリア 代表 西 高一郎

約四半世紀をイベント業の本職として過ごしてきまして、本年も引き続きその道を進んでいくレジリアの西でございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、こちらでは失敗しないイベントの作り方と題して、色々かかせて頂いていまして、イベントを成功させるためにどうしたら良いかと聞かれることはよく有ります。ところが、失敗しないためにどうしたら良いかと聞く方はこれまで皆無です。

実は成功の形というのは立場によって様々なため具体策となるとほぼ無限なんですね。ところが、本職である私達は、それこそ無限に存在する手法の中から、経験を軸に必要なノウハウを適切に抜き出しながら組み上げ当日を運営します。
闇雲に思いついたことを採用しているわけでは無く、抑えるべき所をきっちり抑えているからこそ、毎年こうして本職として新年を迎え続けてられています。

抑えるべき所、それは2点あります。
1つ目は、まさに安全の確保です。
理由も明白なのであえて割愛しますが、イベントではとにかく想定外が起きます。移動中の安全。看板や電気周りの安全。集団行動による身の危険など、普段の生活には存在しない多くの危険発生が潜んでおり、主催者はそれらを的確に予測し危険な事態が起きないあらゆる対策を講じる責務をおっています。

もう1つは、当たり前と思われていることを当たり前に過ごさせること。(当然、前述の安全も含む)
「事故は起きない!」という前提があるからイレギュラーを楽しむことができます。主催者も参加者も来場者もそれぞれの思惑で参加する中、人として「最低限当たり前」と考えているいくつもの事象があります。「時間通り始まる」「告知された内容が実施される」などがそれに当たります。
立ち位置ごとに異なる「当たり前」の固定概念がバランスよく実現していることは、イベントが成功するための必須条件です。

この2点が確実に実施されていれば、イベントが失敗に終わることを未然に防ぐことができます。(ちなみに集客についてはイベントの種類によって必要の是非が異なるので全く別の話です)
イベントの成功はこの2つの下地の上にしかあり得ません。。
いずれも何度かお伝えしたことありますが、年頭にあたりイベントを扱うものとしての最も基本的な心構えとして、成功の一歩手前に鎮座する、失敗をさせないための必須条件を意識してイベントを組み上げていただきたいと思い、お伝えさせていただきました。

エンタメのチカラ⇒失敗しないイベントの作り方  
Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.103(2020年1月号)

プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表

1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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