経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

パートさんの有効活用

明日からHawaii life style

明日からHawaii life style  ■株式会社M&Mパートナーズ 代表取締役 前田 和人

パートタイマーについて、労働省は「一日、一週間または一ヵ月の所定労働時間が当該事業場において、同種の業務に従事する通常の労働者の所定労働時間に比し、相当程度短い労働者」と定義しています。 雇用契約を結んでいるのであくまでも従業員となります。今後パートさんの活用が会社の収益に大きく貢献すると感じています。「パートさんは労働時間に制限がある。」この1点において、パートさんを有効に活用していない会社が多いと感じているからです。労働時間に制限があるのは事実としても能力に制限はないのです。にもかかわらず、パートさんはこの程度の仕事で良い。パートさんだから・・・。このような扱いをしていると、私はパートだから・・・そんな責任のある仕事はできない。などと言い始めます。能力が低いからパートとして仕事をしているわけではなく、家庭環境(子供の年齢、扶養の範囲内)でフルに働けないからパートを選択しているだけなのです。

私は花屋入社当時から、パートさんには、家庭の事情で時間の制限があるからパートを選んでいるのですよね?決して能力が低いとは思っていないので勤務時間は責任も持って働いくださいね!と伝えています。ほとんどのパートさんはこの一言で笑顔になってくれます。
例えば、20代で2年目3年目の社員より、30代のパートさんの方が、社会経験も豊富でコミュニケーション能力も高いのが通例です。20代の社員より仕事も当然できます。パートさんが育つと新入社員の育成も任せることができます。当然、新人パートさんも教育してもらえます。どう考えても雇用する側がパートさんという固定概念を持ち過ぎていてパートさんを本当の意味で活用できていないだけなのです。問題は雇用する側にあるのです。

最低賃金は年々上昇していますが、キャリア、経験は豊富なのに家庭の事情で持っている能力を発揮できていない方々は非常に多いと思います。人材確保が厳しい昨今ですけど少し目線を変えるだけで人材確保はできるのではないでしょうか。
花屋の方では、子供が高校生になったので時間の制限がなくなりましたので社員として働きたいという方が、年々増えてきています。仕事ができるパートさんなので雇用する側としては大歓迎です。そこで私は伝えています。ごめんね、社員は大歓迎だけれど、1からのスタートになります。いきなり主任というわけにはいかないのよね。という話をします。そうするとみなさん、ボーナスが貰えるだけで嬉しいです。と言ってくれます。

明日からHawaii life style  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.148(2023年10月号)

プロフィール

前田 和人 (まえだ かずひと) 
株式会社M&Mパートナーズ代表取締役
1970年1月18日生まれ、佐賀県出身。88年地方銀行入社、福岡・佐賀の支店勤務を経て2005年に冠婚葬祭会社に転職。現在も冠婚葬祭会社の執行役員兼本部長として13店舗250人超のマネジメントを行なっている。12年1月社内ベンチャーとして株式会社M&Mパートナーズを設立、代表取締役に就任。
著書:『なぜ税理士は経営者の期待に応えられないのか』(かんき出版)。

M&M前田和人 | 企業価値を高め事業の発展をサポートするエンハンス・バリュー・パートナー

コメント

タイトルとURLをコピーしました