絵本に学ぶ仕事術 ■有限会社ウーヴル 代表取締役 三宅 美穂子
全世界の機能がマヒしていく。映画のシーンではない。日常に起こっていることなのだしかも超スピード。この中で、世界のことを祈る願う人たちのデジタル革命が急速に進んでいる。ZOOMが4月中限定無料開放したこともあってか、多くの人がオンラインでつながり始めた。
3月1日、飛び込んできた「学校休校に伴う支援を絵本で!!」という友人の発信。その指にいち早く飛びつき、気が付けばオンライン版絵本で支援の副代表になっていた。
彼女の一本釣りで有能な創設メンバーが集まっていく。
システム構築されてHPも出来上がった3月12日、80名以上が賛同するグループ「オンライン絵本会」という自宅待機のこどもたちや親たちのために、ZOOMで双方向の絵本読み合う番組がスタートした。
この日から土日もなく毎日配信している。しかも、出版社、絵本の著者も賛同をいただき、全国から読み手が集まり、一度も会わない一円も使わないプロジェクトが進んでいるのだ。
時代はやはり「5G 」だ。
この会の言い出しっぺである代表の彼女のリーダーシップと組織づくりは、松下政経塾で学び、稲盛和夫氏に仕えた通信会社のキャリアを以てしたものである。その彼女の手腕と人間的魅力で、短期成長する絵本会。ここには、コロナウィルスという得体のしれない「壁」も、楽しく超えるその在り方がある。今まさに私はすぐそばで体験しているのだ。
初動は長野にある「文屋」にアクションしたこと。
そう、今月の絵本「壁?」の出版社。数年前からのご縁に頼った。著者は本間正人。実は私が昨年学びを得たエッセンシャルマネジメントスクールの副学長である。両人が応援してくれるということもあって、オンラインで絵本も紹介出来た。
人生の壁はコロナだけではない。
家庭・仕事・自分自身の中で、自分では手に負えない壁も、頑張れば超えていく壁もある。史上初のオリンピック中止という壁にアスリートや関係者たちも立ち向かっている。景気低迷に企業も生死をかけて社員と頑張っている。こうした壁の超え方を和英語で描かれているこの絵本。
どんな壁も超えていけることはわかっている。考えるのは超えると覚悟してから。絵本のような小さなヒントであってもその方法を手にすれば後は実行するのみだ。それをまさに体現したこの「オンライン版絵本プロジェクト(検索ワード)」。
世界はこうしてつながっていくのだ。
あなたはどんな覚悟をしましたか?
「絵本に学ぶ仕事術®」 Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.106(2020年4月号)
プロフィール
三宅 美穂子(みやけ みほこ)
有限会社ウーヴル 代表取締役
2005年2月25日創立、翌06年3月15日同社設立。企業向け研修やキラキラ社員のプログラム(社員によるいい仕事のための自社内研修プログラム)業務改善アドバイスを手掛けている。
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