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『買物絵本』

絵本に学ぶ仕事術


絵本に学ぶ仕事術  ■有限会社ウーヴル 代表取締役 三宅 美穂子

私はテレビコマーシャル(CM)が好きだ。この数秒間で伝わる言葉のマジックに、仕事のヒントを頂くことも多い。
福岡県に本社を持つ高山質店も好きなCMの一つ。人気のキャラクター「買いトリくん」と、福岡のこどもたちとSDGsなどを通して知る「企業ブランド編」は、まさに哲学だ。

今月は、その中でも「大切なものが変わったら」編から絵本を見てみたい。
それは、孫の成長を楽しみにする老夫婦が「孫と遊べるのも今だけだし」「売っちゃおうか、これ!」と、「高山質店」へ誘うCMだ。顧客の価値が変わる瞬間がみごとに描かれている。
この「顧客の価値とは」をテーマにチームディスカッションするなら、もちろんCMもいいが、この絵本!それは、五味太郎カラーを用いたポップな色遣いと、余分なものを削いだシンプルな絵がかわいい『買物絵本』。

絵本を開いてみよう。
最初の買い物はお菓子。買ったものは当然「おいしい!たのしい!うれしい!」だ。絵本はこれだけで終わらない。虫歯も、さらに虫歯の治療も、買うこともできると考察への入り口に導く。
また、身だしなみを買うというページがある。スーツを着る紳士が描かれている。買ったのはスーツだけではない。立派に見えたり品よく見えたり。身だしなみを手に入れると、他人からの尊敬や好感を買うことができる。うまくいけば立身出世も手に入れられるとある。
さらに、ゴルフ用品やギターなど趣味の道具が並ぶ絵がある。それらは、自らの可能性の追求や自らの実力の限界も、道具の限界も、さらに次なる可能性のあくなき追及も買うことができる・・と記されている。

想像してみる。なんであれ努力次第でプロとして認められる可能性はある。夢も買ったのだ。そして、高山質店を利用すると何度でも、自分の才能を試す勇気を持てるというわけだ。
ドラッカーの「マネジメント(上)」の中で「顧客は製品を買っていない。欲求の充足を買っている」「顧客が価値を認め購入するものは、財やサービスそのものではない。財やサービスが提供するもの、すなわち効用である」とある。(本文より引用)

「お客様は私たちが提供している商品やサービスの何に価値を感じてくれているか」の問いは、社会情勢や生活の変化の影響を受ける。だからこそ、機会あるたびに、問い続ける必要があるのだ。

『買物読本』
  作・絵: 五味 太郎
  出版社: ブロンズ新社
  発行日:2010年4月
  価 格: 1,470円(税込み)



「絵本に学ぶ仕事術®」   Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.128(2022年2月号)

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プロフィール

三宅 美穂子(みやけ みほこ) 
有限会社ウーヴル 代表取締役
2005年2月25日創立、翌06年3月15日同社設立。企業向け研修やキラキラ社員のプログラム(社員によるいい仕事のための自社内研修プログラム)業務改善アドバイスを手掛けている。

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