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ダイバーシティ経営なんてできますか?

ビジネス徒然草

ビジネス徒然草  ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二

今、世間では政府の政策もあるのでしょうけどダイバーシティ経営という言葉が多く語られるようになっています。
ダイバーシティ経営とは、明確な定義は不明ですが一般には多様性のある人格を認めて経営をするのが理想であるというように語られます。多様性の中には人種・信条・性別などがイメージされているようです。したがって、多くの漠然とした概念を含んでおり人によって理解を異にしているのではないかと思います。

一般には外国人も雇用せよ、という意味であったり、男女の区別なく雇用せよ、という意味であったりするようです。ここで企業の存在意義にかかわる課題が見えてきます。企業は、社会的存在ではありますが利益を追求する団体でもあります。私の理解では公害を生み出したり、国民の健康を害するなどして利益を追求することは社会的存在として控えるべきと思います。しかしながら、そうでなければ概ね利益を徹底的に追及することが資本主義・自由主義経済の基本です。そして、利益を得た企業はその利益から寄付などの社会貢献をするのが自然ではないかと考えています。

では、利益を追求するためにダイバーシティが必要なのか?逆に言えば、ダイバーシティを使った経営をした方が利益を得やすいなら、そのようにすべきと言う事になります。つまり、経営としての合理的判断です。このように考えると、今はやりの概念には全く影響される必要がないことがわかります。特に中小企業は資本的余裕がなく、人員の余裕も少ないのが一般です。その中で徹底した利益追求型の組織にできなければ企業の存続は苦しいものとなるのは当然です。企業経営は慈善事業ではありません。また、いわゆるええかっこしいでは企業経営はできないと思います。

ダイバーシティなる言葉の中には、狭量な経営者を批判する空気があります。男女の区別なく雇用しないと批判されるのではないか、との空気です。少し前までは企業は志を同じにするものの集まりである。志経営とか言われていました。ダイバーシティ経営と矛盾する部分もあるのではと感じます。

企業の経営責任は経営者にあります。最適解を導くのが経営者の務めです。そして多くの利益を出してそのあとに社会貢献をすればいいのではないでしょうか。もちろん日本の寄付税制は遅れているので変えていかなければなりません。 皆さんはどう思われますか?

ビジネス徒然草  Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.117(2021年3月号)

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プロフィール

藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表

1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)。

アネーラ税理士法人│税務顧問・相続税申告・事業承継支援・M&Aの税理士・公認会計士事務所
総勢93名・税理士23名(有資格者含む)・公認会計士8名が集結したアネーラ税理士法人グループです。相続税申告、コンサルティング(事業承継、M&A、事業計画作成、株式公開)、組織再編(ホールディングス化、合併・分割・株式交換・株式移転)、バリュエーション(企業価値評価)など。分野別の専門スタッフが、様々な課題に対応します...

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