経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

経営者は常に情熱的に冷静に

ビジネス徒然草

ビジネス徒然草  ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二

読者の皆様 ようやく夏の暑さも落ち着いてきた感がありますがいかがお過ごしでしょうか。私は仕事柄多くの経営者の方々とお会いします。私自身も小さな会計事務所を経営しています。
いつも失敗しているのが感情的対応です。人間はどうしても感情的に対応しやすいのは動物である以上当たり前なのでしょう。ただ、感情的な対応による悪い影響は経営者がまた受けなければなりません。

例えば、1兆円売上があるオーナー企業があるとします。後継者の選定に苦労している状況です。このオーナーは内部に適任者はいないと公言して外部から後継者を招聘しますが、最後は解任してしまいます。それも罵倒してしまうような形が常です。結局内部から右腕のような方をとりあえず社長にする。

このような会社に未来はあるのでしょうか。まず内部に適任者はいないと公言することは内部で働く人のモチベーションに悪い影響を与えるのではないでしょうか。また、社長候補を解任すれば次の候補はより弱い方しかいなくなってくるのではないでしょうか。このオーナーは情熱は素晴らしいですが多少感情が勝ちすぎで会社の価値を結局は今後下げていくと思います。言い換えれば感情的であっても会社は伸びると言う事でもあります。社長が人一倍頑張ればと言う事ですが。

私のような小さな経営者でも感情的に怒ったりして後で後悔します。なぜこんなに感情的になってしまうのかと情けなくなります。私が感情的になるとみんなも感情的になります。情熱的から感情的に変わっていい事はありません。それでも前に進まないといけない状況でもあります。

もし仮に感情をうまくコントロールできる経営者がいたらどうでしょうか。情熱的に冷静に。これができればもっとその会社は伸びるのではないでしょうか。
今は日本も停滞してGDPもここ30年伸びていません。政府の政策にもいろいろ問題がありますし、国民の意識もいろいろ問題があるかと思います。このような状況で会社が生き残るにはより経営力を高めなければ発展できません。

「経営は人を通じて事をなすこと成り」と言われています。無限に高めることは可能と思いますので今日も高めることに邁進で切ればと思います 経営者にみなさまは毎日努力されていますか?

ビジネス徒然草  Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.136(2022年10月号)

プロフィール

藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表
1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)

https://anera.or.jp/

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