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強みを生かす

明日からHawaii life style

明日からHawaii life style  ■株式会社M&Mパートナーズ 代表取締役 前田 和人

ビジネスにおいて強みを生かすとは?どういうことかというと、あなたがポーカーが得意であればポーカーで勝負すべきであって錦織圭を相手にテニスで勝負すべきではないということです。(負けるに決まっています。)

ここで素朴な疑問が出てきます。なぜ多くの人は仕事に自分の強身を生かさないのか???その大きな原因の一つに「強みを生かす」とは逆の「弱みを克服する」という方に力を注ぐ傾向があるからです。その理由は簡単で、日本では、特に親や学校でいろんなことを他の人と同じように上手にやるように教えられます。皆さんも身に覚えがありませんか?なぜかある意味、強みより弱みにフォーカスしてしまうのは仕方ないことです。
例えば、あのユニクロの柳井会長も野菜の通信販売に参入し、見事に惨敗。
2年後には28億円の赤字を出して撤退した過去があります。「強み」の重大さがわかっていないと、わざわざ不利な土俵に自ら上がり、厳しい勝負に挑み、砕け散ってしますのです。

スタッフにも得て不得手があります。仕事の場合は最低限の克服は付いてくることもあるでしょうが、得意分野の見極めをきっちりやってあげて仕事を割り振る方が、中小企業にとっては生産性が確実に上がると思います。
当然、社長にも不得意で苦手な分野がるはずなので、それは他人に任せた方がはるかに生産性は上がります。私の場合はとにかく事務処理が苦手です。しかし、弊社は二人なのでパートさんを雇うほどでもないし・・・と長い間悩みましたね。苦手分野ははっきりと認識していて、でも1人雇うほどでもないという感じでしょうか。L P作成もできないわけではないけど、そこに私の時間を使うべきか?と悩んでいましたが今ではテキストとイメージだけ伝えて、あとは丸投げ動画もiPhoneで撮影して送ると編集もしてくれます。プレゼンスライドもザクッと書いて送るときちんと編集してくれます。

相当な時間短縮ができています。不得意分野が得意になることは5年かけても前田の場合はなかったわけで、これって社長にも御社のスタッフにも当てはまりませんか? 不得意分野の克服より、得意分野のさらなる開発に力を注ぎませんか?優先事項を見極めることで、売上利益に直結すると感じる今日この頃です。社長も得手不得手の確認をされてはいかがでしょうか?

明日からHawaii life style  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.143(2023年5月号)

プロフィール

前田 和人 (まえだ かずひと) 
株式会社M&Mパートナーズ代表取締役
1970年1月18日生まれ、佐賀県出身。88年地方銀行入社、福岡・佐賀の支店勤務を経て2005年に冠婚葬祭会社に転職。現在も冠婚葬祭会社の執行役員兼本部長として13店舗250人超のマネジメントを行なっている。12年1月社内ベンチャーとして株式会社M&Mパートナーズを設立、代表取締役に就任。
著書:『なぜ税理士は経営者の期待に応えられないのか』(かんき出版)。

M&M前田和人 | 企業価値を高め事業の発展をサポートするエンハンス・バリュー・パートナー

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