経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

即行動は失敗を早く経験するため

明日からHawaii life style

明日からHawaii life style  ■株式会社M&Mパートナーズ 代表取締役 前田 和人

成果を出すためには行動が大事というのは誰もが知っていることですね。分かっていても行動できない人が一定数存在します。これをどうやって解消してきたのかを書いていきたいと思います。
即行動と言って行動できる人は成果も出るし修正も早いのでいいのですが、頭で考え考える時間が長く3日も4日も下手したら1週間しても、まだ行動に転換していない「色々考えてまして」とか「こういうところに問題がありそうなので」とか、聞くと答えてくれる。決めたことを3日かかって行動に転換しても成果は1、2週間、場合によっては1ヶ月ほどズレることになります。即行動と言っても頭で先に考えるタイプの人はなかなか進みません。なぜかと言うと、「失敗をしたくない」と言いう大きな前提があります。やるからには成功させたい、成果を出したいとは考えているのですが、失敗することを物凄く恐れているのです。

私が伝えているのは、素早く行動、思いついたら即行動ですが、なぜ即行動なのか?それは失敗するため!素早く失敗するために即行動です。失敗することで修正できます。素早く行動すると素早く失敗できるので、素早く修正できます。だから成果も早くなります。「早く行動して、早く失敗する」。そうすることで、次のステップが見えてくるし、改善点が見えてくる。行動に転換するのが遅くなると、ここに辿り着くのも遅くなる。だから成果も遅くなる。
「行動はなんのためにやるのか?失敗するため」と言い続けています。そうすると失敗するのは悪いことではないと、頭が切り変わってくるので、ここが切り替わった時点から行動は早くなります。

そもそも自分が経験したことのないことをやる時には、いくら考えてシュミレーションしても、上手くいかないものでしょう。失敗するのは当たり前なので、その失敗をいかに早くやってしまうか。ということが成果につながるのです。
失敗を容認する上司や会社の雰囲気を作ることも必要になります。成功したのは、あの失敗があったからだよね!だから早く成果に辿り着いたよね!行動を早くしたからよかったよね!と言う言い方をすることで、失敗が悪いことではない、成果につながる必要な失敗だった。と認識できるようになると、失敗をそんなに恐れなくなってくる。ここが大事です。

本当のところ、失敗を恐れていると言うより、上司に怒られるとか、周りに色々言われることを嫌っている傾向があります。

明日からHawaii life style  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.138(2022年12月号)

プロフィール

前田 和人 (まえだ かずひと) 
株式会社M&Mパートナーズ代表取締役
1970年1月18日生まれ、佐賀県出身。88年地方銀行入社、福岡・佐賀の支店勤務を経て2005年に冠婚葬祭会社に転職。現在も冠婚葬祭会社の執行役員兼本部長として13店舗250人超のマネジメントを行なっている。12年1月社内ベンチャーとして株式会社M&Mパートナーズを設立、代表取締役に就任。
著書:『なぜ税理士は経営者の期待に応えられないのか』(かんき出版)。

M&M前田和人 | 企業価値を高め事業の発展をサポートするエンハンス・バリュー・パートナー

コメント

タイトルとURLをコピーしました