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よいことを思い、よい未来を思い描く1年に

弁理士よもやま話

弁理士よもやま話  ■加藤合同国際特許事務所 会長  加藤 久

新年あけましておめでとうございます。
皆様には、幸多き新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、1月1日元旦は1年の始まりで、長い1年の中でも特別な日であります。
では、いつのころからこの日が1年の始まりとされたか皆様ご存じでしょうか。
地球は1年をかけて太陽の周りを1周まわるのですから、始まりはどこでも良いはずで、天文学的な理由があってこの日を1年の始まり決めたものではありません。

現在私たちが使っている暦は「グレゴリオ暦」と言いますが、その元となっている古代ローマの暦は、「ロムルス暦」「ヌマ暦」「ユリウス暦」が使用されていました。その後、1582年にローマ法王グレゴリウス一3世によって、ユリウス暦から「グレゴリオ暦」が用いられるようになりました。

日本では、明治の初めまでは別の暦を使っていましたが、明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日(グレゴリオ暦の1873年1月1日)として、グレゴリオ暦が導入されこのときから、現在の1月1日が1年の最初の日になったのです。

それにしても、我々が住む地球が、規則正しく、太陽の周りを回り続け、それを1年として、それを何度も何度も繰り返しながら歴史が刻まれています。なんとも壮大なドラマだと思います。そのような壮大なスケールと自分自身を比較し、なんとも小さな自分に気づかされるのですが、その時いつも、ハンガリー出身のユダヤ人ジャーナリスト、アーサー・ケストラーが提唱した「ホロン」という思想が思い起こされます。
ホロン(Holon)とは、「物の構造を表す概念で、部分であるが、全体としての性質も持ち、上下のヒエラルキーと調和し、機能する単位。全体を構成する要素がそれ自体、全体としての構造をもつ場合の、要素(部分)としてのひとつの全体。全体子とも言う。」というものです。
太陽のまわりを地球が回るという太陽系もまた、銀河系の中の一部であり、また、我々を形づくっている、分子は原子からなり、原子は原子核を中心としてその周りを素粒子等が回る、壮大な宇宙モデルと極めて近似し、部分は全体であり、全体はそれを含む全体の部分であるホロンの思想そのものなのです。

神様は私たち人間に想像するという素晴らしい力をあたえてくれました。その想像力を最大限発揮すれば、何万光年も離れたはるか宇宙に飛び出すこともでき、また人体の奥深くにも入っていくことができます。この想像力、いいかえれば「強い思い」は現実を形づくります。であるからこそ、よいことを思い、よい未来を思い描き、良き1年にしたいものです。

弁理士よもやま話  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.103(2020年1月号)

プロフィール

加藤 久(かとう ひさし) 【弁理士】
加藤合同国際特許事務所  会長

1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長1954年福岡県生まれ。佐賀大学理工学部卒業後、福岡市役所に勤務。87年弁理士試験合格、94年加藤特許事務所(現:加藤合同国際特許事務所)設立。2014年「知財功労賞 特許庁長官表彰」受賞、20年会長就任。
得意な技術分野:電気、機械、情報通信、ソフトウェア、農業資材、土木建設、無機材料、日用品など。

加藤合同国際特許事務所|福岡で特許・実用新案・商標・意匠の出願は
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