経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

あなたは変われますか?

ビジネス徒然草

ビジネス徒然草  ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二

私は仕事柄多くの経営者の方々にお会いします。従業員の方々にもお会いします。従業員数で経営者の雰囲気も変わるのが普通です。
10名以下の会社は社長がプレーヤーとしてすべてを決めて従業員は純然たる補助者が多いと思います。社長がプレーヤーを徹底する限りその努力の程度である程度は大きくなります。ただし、社長がプレーヤーとして努力すればするほど穴も多くなり従業員不正などが起きやすい体質になっています。

主として従業員が30名程度の会社になると社長はプレーイングマネージャーになられています。売り上げも業種によりますが数億レベルです。役員報酬も数千万となっていると思います。そこでの従業員は基本的に補助者に近いものです。頑張っている会社には従業員30名程度の会社が数多くあります。30名程度の会社が日本の中小企業を支えていると言いますかとても多いと思います。そしてそこから70名にはなかなかなりにくいのが現状です。ならないまま働き寿命を迎えられます。ほとんどがそうです。

一般に経営にはいくつかの複合的要素があると思いますが大きく分けて商品開発力、マーケティング力,マネジメント力でしょうか。30名程度を超す規模になるには自分ですべてはできませんので任せる力が必要になってきます。「経営とは他人を通じて物事をなす」所以です。いわゆるマネジメント力の課題が大きくなってきます。私はこの段階で初めて経営の問題になるように思えます。30名程度になっていない会社はほぼ社長がまじめに取り組んでいないかその気がないかです。

ここからの悩みは無限です。自分ではなく他人の問題になるからです。
まずは隗より始めよ。この意味は優秀な人材がいないと嘆く前に目の前にいる人材を大切にせよと言う事です。このことわざが解決の一つのキーワードだと私は思っています
しかし、このことを実践するには自分を変えないといけません。まずは経営に関する書物を100冊程度は読むべきかと思います。また、経営者勉強会にもいいものがあれば参加する。今までの自分の行動パターンを変える動きを習慣化する必要があります。

つまり行動パターンの変更を習慣化する。ここまでできなければそれ以上は大きくなりにくい。まさしく、自分を変えなければいけないものです。ほとんどの方ができませんが。
あなたはどうですか?

ビジネス徒然草  Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.113(2020年11月号)

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プロフィール

藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表

1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)。

https://anera.or.jp/

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