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民間主導の破天荒な力で切り開かれた、国際港湾都市

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Books ■株式会社梓書院 取締役  前田 司

『横浜を拓いた男たち 破天荒力』
 松沢 成文 著
 有隣堂 刊 
 1500円+税

90余戸、人口わずか500人程度の寒村から、約375万人がひしめく国際都市へ。160年間の人口伸び率、およそ750,000%(7500倍)。明治維新時から現代までの日本全体の人口伸び率が380%ほどであるから、日本一の成長を遂げた都市と言っても過言ではないだろう。その都市の名は横浜。急成長の発端は言わずもがな、黒船来航による横浜開港であった。

ペリー提督の来航、ハリス総領事の条約締結。これらは、「アメリカの恫喝外交で強引に開国を迫った」といったネガティブな語られ方をしてきた。昨今では、日本側も開国要求に対して果敢に粘り強く交渉をしたといった再評価もされている一方、ペリーとハリスの人物像や開港の恩恵についてはあまり語られていない。本書では、ペリー、ハリスらの開港交渉を丁寧に紐解くことからはじまり、横浜を国際的な港湾都市に発展させた、7人の偉人たちについて語られている。

「横浜ことはじめ」と言われるように、数々の「日本初」が誕生した横浜。その背景には、国際港としての性格だけでなく、「前人未踏の境地を切り開く」、まさに「破天荒な力」を持った偉人達の存在があった。痛快な歴史読み物として楽しみながら、破天荒な偉人達からビジネスの極意も学べる一冊。

Books  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.137(2022年11月号)

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プロフィール

前田 司(まえだ つかさ) 
株式会社梓書院 取締役

福岡市出身、福岡大学人文学部卒。2009年福岡の出版社・株式会社梓書院入社、取締役部長を務める。漫画原作家。踊る編集者としてラテンダンス(カシーノ)の普及にも勤しむ。

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