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皇室問題入門の一冊

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Books ■株式会社梓書院 取締役  前田 司

『なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか
  竹田恒泰・門田隆将 著 ビジネス社 1500円+税

今月6日、今後の皇室のあり方を議論する有識者会議にて、皇室数の確保策として「女性皇族が結婚後も皇室に残る案」と「戦後に皇籍を離脱した旧宮家の男系男子が養子縁組して皇籍に復帰する案」の2案を軸とした最終答申骨子案がまとめられたという。このニュースの意義をどれだけの方が理解できただろうか。この2案のうち、「養子縁組による皇籍復帰案」は、竹田恒泰氏が10年以上前から提案してきた案だ。

現在、旧宮家には未婚男性10名、既婚男性で10名、計20名の男子がいるという。旧宮家の「復帰」とすると、皇室が増えることになるが、養子縁組による皇籍復帰であれば、現宮家の皇籍に入るだけなので、宮家が増えることはない。

女性天皇と女系天皇の違い、なぜ女系天皇が問題とされているのか、皇室を維持する案は他にないのか、天皇の役割とはなんなのか……。そういった、皇室を考えるうえで最低限知っておくべき内容が本書では網羅されている。本書は竹田氏、門田氏からの提言と2人の対談形式で構成されており、非常に読みやすく、理解しやすい。右寄りの本だと敬遠される方もおられるかも知れないが、タイトルの過激さとは裏腹に、非常に冷静で理知的な議論が展開されている。

女性天皇・女系天皇に賛成か否かに関わらず、皇室問題入門の書として最適な一冊。

Books  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.127(2022年1月号)

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プロフィール

前田 司(まえだ つかさ) 
株式会社梓書院 取締役

福岡市出身、福岡大学人文学部卒。2009年福岡の出版社・株式会社梓書院入社、取締役部長を務める。漫画原作家。踊る編集者としてラテンダンス(カシーノ)の普及にも勤しむ。

九州・福岡の老舗出版(書籍・マンガ・電子書籍)企業:梓書院
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