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ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ

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Books ■株式会社梓書院 取締役  前田 司

以前ご紹介した「県民性」に続き、丸善150周年記念の「名著復刊」シリーズで手にしたもう1冊の本。それが本書である。
本書の初版は1976年であり、いまから40年以上前の本になる。しかし、やはりこちらも古くささは感じることもなく、現代のこととして違和感なく読むことができる。

当時、シンポジウムが流行しはじめていたこと、速記者からテープレコーダーに変わっていったことなどは時代を感じるところもあるが、だからこそ、話し言葉と書き言葉の違い、そこに生じる話者の意図との微妙なズレなどをより鋭く感じることができる。

ときに「世界一難しい言語」だと言われる、我々が空気のようにまとっている日本語という言葉。方言に県民の個性が表れるように、言語にはその国独特の「個性」があるそうだ。
日本語の個性はというと、「動詞」中心であり、「終わりよければすべてよし」の構文であり、「室内語」であるところだという。

また欧文と比べると、日本語は「段落(パラグラフ)」をさほど意識しないそうだ。
たしかに、我々は「なんとなく」改行して段落をつけることがままあるように思う。
しかし、欧文では段落ありきで文章がつむがれるようである。

Books  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.101(2019年11月号)

プロフィール

前田 司(まえだ つかさ) 
株式会社梓書院 取締役

福岡市出身、福岡大学人文学部卒。2009年福岡の出版社・株式会社梓書院入社、取締役部長を務める。漫画原作家。踊る編集者としてラテンダンス(カシーノ)の普及にも勤しむ。

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