経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

お歳暮をいきなり送ってませんか?

繁栄の法則

社長の知恵 ■コミュニケーション力アップ

お歳暮のシーズンになりましたね。この時期によく聞かれるのは、お歳暮をいただいた時の対応です。お礼の返事をした方が良いのか?
いつ返事をした方が良いのか?
お歳暮を贈った方が良いのか?
などなど。

お歳暮のお礼の仕方については別の機会に譲るとして、今回は、お歳暮(お中元)を贈る際の気配りについてです。
ほとんどの方、企業もですが、お歳暮などの贈り物をする際、ネットや店から商品を送っておられると思います。これが、普通の送り方ですね。
しかし、せっかくなら、コミュニケーション力を高めるためにも一工夫しませんか。

お歳暮などの季節の挨拶や旅先から産地の物を届ける際もそうですが、できれば、物を送る前にハガキや手紙(最近はメールですかね)でお知らせすることをお勧めします。
賞味期限の短い新鮮なものなどを送ったけど、相手が旅行に出ていてしばらく帰らないなど、何かの事情でしばらく家を空けることもあるでしょう。

受け取るはずだった人にしてみれば、玄関に再配達起源が過ぎた不在票だけが残っていて、申し訳ない気持ちになりますね。送る人は喜んでもらおうと思っていたのに、相手をすまない気持ちにさせてしまうのでは逆効果です。どちらも気持ちのいいものではありません。
こうした行き違いを防ぐために、前もってお便りを出す配慮があると良いと思いませんか。

私のお客様で、お中元やお歳暮を送ってくださる会社があります。この会社は、毎回、送ってこられる数日前にお手紙が届きます。挨拶文の後に「後日、別便でお届けします」と添えられています。その後、2,3日で贈り物を受け取ります。

毎回、その素晴らしい気配りに、「さすが!」と感心するとともに、その会社に対する信頼度もますます高まります。
京都ではこうした風習が残っているようですが、他の都市ではほとんど見かけません。だからこそ、こうした気配りは相手の心に沁みますよね。

相手のことを思う気持ちは言葉だけでなく、こうした便りで伝えることができます。コミュニケーションの達人は、こうした気配りを大事にしているはずですよ。

➤経営に生かすポイント

●贈り物を送る際は、事前にお知らせの便りやメッセージを送りましょう。

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<プロフィール>
宇野 秀史(うの ひでふみ)  ビス・ナビ編集人
昭和40年5月生まれ、熊本県出身。熊本県立第二高校、京都産業大学経営学部卒。出版社勤務を経て、独立。2017年7月、月刊ビジネス情報誌「Bis・Navi(ビス・ナビ)」を創刊。株式会社ビジネス・コミュニケーション代表取締役。歴史の知恵、偉人や経営者が残した知恵を綴る。また、経営者の知恵を後継者に伝える、知恵の伝承にも取り組む。

著書:『トップの資質』(梓書院、共著)、『田中吉政』(梓書院、解説)

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