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報連相は上司から

明日からHawaii life style

明日からHawaii life style  ■株式会社M&Mパートナーズ 代表取締役 前田 和人 

「なかなか思うように報連相が上がってこないよ」という意見が多いのですが、この問題解決は簡単です。3つのポイントだけです。

①上司がまず率先して報連相を行う
上司から部下に報連相です。これがまず出来てないので、部下もやりません。ここが一番大事なポイントです。もちろん、報連相は大事ということはみなさん、理解しています。報連相を疎かにすると仕事上に支障が出るとか、お客さんに迷惑を掛けるとか…なのに、なんとなく上司は部下が行うものだと勝手に決めている点が一番の盲点です。
ここをまず徹底するだけで、部下の態度や考え方に変化が出てくることになるのです。

②上司は部下を守るために存在する。
私は、「報連相がない出来事は、上司としては責任とれませんよ」ということを言っていました。報告も連絡も相談もなくてトラブルが起こっても為す術がありません。ということなのです。だからちゃんと報連相してねということなのです。
前提として私はあなたを守ります。というメッセージを伝えておかないといけないのです。部下を守るために知っておかないとアドバイスできないということなのです。守ろうということを前提に持ってないと基本上司は務まらないので、そこをちゃんとシフトチェンジしておかなければなりません。
基本的に上司は部下を守るのが一番の仕事なので、サポートするということもあるでしょうけど、対お客さんになった時にトラブルとかが起こるじゃないですか。その時にどれだけ手を差し伸べるかということをやらなきゃいけないし、トラブルにならないようにサポート、アドバイスしていくのが上司じゃないですか。その源泉が報告・連絡・相談の中から出てくるわけです。

③報連相は仕事の保険
部下に対し報連相は仕事の保険だ。と伝えています。報連相することによって責任を上司に向けることができるわけですよ。報連相は保険なのでちゃんとやっとかないと保険は効かないよって話なのです。万が一に備えて保険を掛けるというのが、仕事上では報連相を上司にちゃんとやっておくということで、部下自身の保険になるわけです。

人は自分にメリットがあることはやります。上司が助けてくれない前提があると、報告連絡・相談は意味がない、メリットがないことになるのです。助けてくれるならちょっと言っておこうかということが起こるはずなので、そこがポイントだと思います。

明日からHawaii life style  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.125(2021年11月号)

プロフィール

前田 和人 (まえだ かずひと) 
株式会社M&Mパートナーズ代表取締役
1970年1月18日生まれ、佐賀県出身。88年地方銀行入社、福岡・佐賀の支店勤務を経て2005年に冠婚葬祭会社に転職。現在も冠婚葬祭会社の執行役員兼本部長として13店舗250人超のマネジメントを行なっている。12年1月社内ベンチャーとして株式会社M&Mパートナーズを設立、代表取締役に就任。
著書:『なぜ税理士は経営者の期待に応えられないのか』(かんき出版)。

M&M前田和人 | 企業価値を高め事業の発展をサポートするエンハンス・バリュー・パートナー

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