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エンタメはSDGsに何が出来るか?

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

子供の頃と比べると四季の感じ方が変わってきた気がします。情報が先に入ってきて、季節を感じる。秋ってこんなかんじだっけ?みたいな。そんな感じでしょうか。
地球が悲鳴を上げているというCMも在るくらいなので、やはり人の活動が色々と影響しているのだろうと思います。(地球の悲鳴聞こえませんか?で検索すると懐かしくインパクトの在るCM出てきます)そしてここ数年、SDGsというワードを目にする機会が増えた理由もわかる気がします。

前回紹介した僕が携わっている仕事にも、SDGsの理念が大きく関わっています。簡単に説明すると「短期間で世界中の人が足並み揃えていろいろ地球に優しくしないと先がないよ。わかり易く目標決めとくね」みたない感じです。17個の目標と200前後の目標やら指標が設定されていて、小難しく思われがちのSDGsへの取組を、どうやったらわかりやすく浸透させられるだろうかというのが僕らのお題目だったりもします。「流行り」「ブーム」を作ることにも似ているのでプロモーションや販促を考えるときにも活用できますよ。というのが今回のお話です。
人を動かす時に最も必要なことは感情を動かすこと。いかに自分事として想像させるか。故に日々の生活の中で既に不便さや嫌な体験がある人は反応が早いです。

話変わって、昭和生まれの僕は、サプライズ的なものや袋とじ的なもの、隠されて見えないものに好奇心を揺さぶられていた気がします。当時は、情報が今ほど自由に行き交っておらず実体験をすることが一番の情報入手方法だったからです。スマホとインターネット全盛の今、サプライズや情報を隠すことを狙っても必ずどこかから流失します。その気になれば殆どの答えは予め分かっちゃうので、そこをフックにした戦略は効果が期待できないことを知っておく必要があります。

じゃあどうするか?答え合わせを体験させるんです。先に情報をしっかり渡して、手に入れる体験・未来を想像してもらい、現地で答え合わせをしてもらう。(この体験や未来に魅力をもたせることは当然必須)
この事前情報をしっかりとウェブ上で届けたい相手に届くように設計しておくことが大切で、そこに楽しさや面白さをしっかり配置していくことが他との差別化ポイントになります。単に「楽しい娯楽がありますよ!詳しくは来てのお楽しみ!!」ではなく、詳しい情報で先に正しく想像させる。

令和時代のエンタメはそんな構造でもって仕掛けていくことがとても大切ですよ。SDGsのように中身がしっかりしていることはとても大切ですが、同じくらい、その情報や内容を届ける為に思考と努力が必要ですよ。とういうお話でした。

エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.124(2021年10月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表

1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して、九州内外から依頼を受ける。

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