経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

安易に家族的経営を語るな!  言葉が軽すぎやしませんか?

ビジネス徒然草

ビジネス徒然草  ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二 

私は中堅の会計事務所を経営しています。仕事柄、お客様やそのほか多くの経営者と接します。また、いろいろな経営の書籍も読みます。特にいろいろな会社のホームページを見てみると立派な経営理念やコンセプトが語られています。しかし、気になる点があります。私はこれは誇大広告と言えるのではないかと思っています。

事例を挙げれば当社は「家族的経営」でやっています。従業員を大事に家族とみなして経営していますとホームページに書かれています。あんまりの内容です。家族であれば仮に不治の病になっても面倒見なければなりません。なぜなら家族だからです。家族的経営とはそれに近いものを推定させますが、嘘はいけません。もし不治の病の従業員に対して一生面倒見たら会社はつぶれます。

当社は「日本の未来を変えます」。なども書かれています。どんな日本の未来にするのでしょうか?どんな貢献をするのでしょうか?一般の高校生が「目指せ甲子園」的な掛け声は良いですが経営では恥ずかしいでしょう。
当社は「みんな仲良くしています」とも書かれています。そして懇親会をしているだとか社内旅行に行っただとか書かれています。仲良くするのが会社経営の目的でしょうか。不思議です。

どの会社も従業員を大切にしていますと書かれています。実際に会社訪問すると社長は立派な椅子に座り、従業員は粗末な椅子に座っている。長時間座ったままだと腰痛が発生するかもしれないような椅子に座らせて従業員を大切にしているはないでしょう。冗談なのかウソなのか不明ですが。

その他ホームページなど見るとたくさんのでたらめかウソと言っていいことが並べられており、これらを信じる人がいればまさに日本が経済的に伸びない原因の一つでもあります。日本人が情けなく嘘が見抜けなかったり過大広告に惑わされたりという状況という事でしょう。

経営の目標は正当な長期的利益です。この長期的利益を獲得するには長期的な血のにじむような努力が必要です。当たり前ですが人が働いているときに働く。人が遊んでいるときに働く。人が寝ているときに働くです。そうやって獲得したノウハウが長期的利益を生み出す確率を上げるものだと信じています。

言葉の軽い日本ではまず働くことの意味から再スタートです。そこも分からないから30年以上の停滞が起きていると思います。
皆さんどう思いますか?

ビジネス徒然草  Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.172(2025年10月号)

プロフィール

藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表
1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)

アネーラ税理士法人
福岡・天神・佐賀・北九州・東京・横浜・長崎の7拠点に事務所があります。総勢145名の専門家グループ税理士31名(有資格者含む)、公認会計士10名が集結した九州屈指の専門家が在籍するアネーラグループ。



「Bis・Navi」定期購読のご案内

「Bis・Navi(ビジネス・ナビゲーター)」は、書店では販売しておりません。確実に皆様にお読みいただくために毎月、弊社より直接郵送にて情報誌を送らせていただきます。この機会に是非、お読みくださいますようご案内申し上げます。
  <定期購読料>
     5,500円(消費税込み)
     ※1年分12冊をお送りします
     ※送料は上記料金に含みます

定期購読に関する詳細はこちらをお読みください。⇒「購読のご案内」

画像は2024年8月号です

コメント

タイトルとURLをコピーしました