経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

経営とは?

ビジネス徒然草

ジネス徒然草  ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二 

経営とは何かと問われればまさしく十人十色のようです。
広辞苑(第7版 岩波書店)』によれば、「経営」とは「継続的・計画的に事業を遂行すること。会社など経済的活動を運営すること。またそのための組織」。とされています。いろいろな意味がありますが、長期的なものであり、かつ組織的なものを前提としていると思えます。

ドラッガーは次の5つの指標を常に意識する必要があると述べています。いろいろなホームページなどを見てみますとこの考えに沿って書かれているケースを多く見ます。

  • 我々のミッションは何か?
  • 我々の顧客は誰か?
  • 顧客にとっての価値は何か?
  • 我々にとっての成果は何か?
  • 我々の計画は何か?

まずミッションという言葉が難しい。我々の社会的使命とされています。いろいろなホームページを見てみるとこれはすごいことになっています。ホームページに世の中変えてみせる的ミッション花盛りです。今は革命期らしいです。おおよそいわばほら吹きか、さあ甲子園目指すぞ的なものとは思います(一種スローガン的なもの)。

次の顧客はだれか。この点は常に検討すべき事項であると思います。顧客が不明では商品も開発できません。顧客にとっての価値とはこれも難しい。少なくとも私はよく理解できていません。ホームページなど見ても何のことかわかりません。我々にとっての成果は何か。これはいわば当たり前ですが利益のはずです。我々の計画は何かと言われても、要するに、顧客の望むものあるいは将来望むものを分析して製品を開発して大きく販売して大きく儲ける。そのためにはどういう手順で進めていこうかというのが計画だと思います。

ドラッカーの言葉は難しく意味が分からない部分も多いですが、考えるだけ考えて顧客の喜ぶものを開発する。この開発製品はできる限り長期的利益に貢献するあるいは貢献する可能性のあるものとしていく、という事だと私は理解しています。
私はドラッカーに付け加えるとしたらすべての開発された商品は道徳にかなったものであることにより多くの利益を生み出すという事ではないかと思います。これは渋沢栄一さんの受け売りです。

私がいつも思うのは経営とは他人と共に事を成すという言葉です。そして長期的利益を出さなければならない。この言葉がしっくりします。自分一人ではなく他人と共に計画的に行っていくことにその醍醐味があると思えます。
経営者のみなさんは経営をどう定義づけされていますか?

ビジネス徒然草  Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.164(2025年2月号)

プロフィール

藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表
1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)

アネーラ税理士法人
福岡・天神・佐賀・北九州・東京・横浜・長崎の7拠点に事務所があります。総勢145名の専門家グループ税理士31名(有資格者含む)、公認会計士10名が集結した九州屈指の専門家が在籍するアネーラグループ。



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画像は2024年8月号です

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