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生成系AIと手作業について考えてみた

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

エンタメ現場には生成系AIの波が次々と押し寄せてきている。少し前だと某有名アニメーション映画のタッチを再現したイラストを描ける機能が世界中でブレイクした。そう、あのスタジオジブリの作風である。
宮崎駿監督は過去のTV番組の中で「非常に不快に感じる」と述べ、このような創作方法は「生命そのものへの侮辱である」とのコメントを残している。
古来、技術が人間のクリエティブに大きく入り込んでくる時は大抵ざわつく。期待と違和感がせめぎ合い、最前線の人たちがそれぞれの立場で向き合う。

とはいえ、どちらが正しいかという話ではなく、そんな諸々も込みで時代は進み、技術は結果として新たな市場を切り拓いてきた。そんなわけで、個人的には、生成系AIを“使う使わない“じゃなくて、全て活用した二刀流、三刀流と、自身のスタイル生み出していく方が大切では。と思う。

さて、見方を変えてみる。エンタメの世界に限らず、クリエイティブな分野においてはマーケット(作品のユーザー)そのものの二極化が顕著化しているようだ。
100円ショップを例にしよう。「これで十分」という場面もあれば、「ここは本物を」という場面もある。その境界線は人それぞれ。そして、これら金剛玉石をうまく使い分けるユーザーが増えている。つまるところ目利きが効くユーザーが増えたのである。

ここで話をもどそう。2025年現在では、生成系AIの活用には目利きの力が非常に重要な位置にあると言える。言葉を選ばずに言おう。ある意味、彼ら(生成系AI )は平気で嘘をつく。しかも中々のレベルでそれっぽく思わせてくる。
故に、作り手やユーザーがその嘘を見抜きながら自分に適正なボーダーラインを理解して使う必要があるのである。現時点では、リアルな手数を知っているか否かが、大きな分かれ目だと思っている。知識ではなく、体験、経験ベースの感覚である。
エンタメ産業には、予算や目的に合わせて使い分けた“最適ミックス”を必要とするシーンが多々存在する。生成系AIが新しいクリエティブツールとするならば、エンタメ業界全体が新時代のクリエーターを生み出すフロンティアだとも言える。

つい先日、大阪万博2025が開幕した。未来の実験場としては最高の舞台だと思う。ただ時折“ワクワク”より“予算”や“大人の事情”が見え隠れしていると感じてしまうのもまた事実だ。
とはいえ、こういう場こそ、技術の本質や可能性を見極める目を養うチャンスでもある。
どんなアイデアが光り、何がその裏にあるのか。
“目利き力”を試すには、絶好の機会だ。
僕自身、その目を確かめに、ちょっと足を運んでみようと思っている。


エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.167(2025年5月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して九州内外から依頼を受ける。

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