経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

エンタメのN字曲線で次への一歩な話

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

僕は普段からエンタメの持つ力について考えることが多くあります。映画やドラマでは、主人公が困難を乗り越え、成長や成功を遂げ、最後には目的を達成する——そんな「ハッピーエンド」が王道の展開です。この紆余曲折の流れをアルファベットのN字に見立て、「N字曲線」と呼ばれることがあります。(ちなみに、僕はこのハッピーエンドへの流れが大好きです)

そこで、試しに自分の人生をN字曲線に当てはめてみたところ、どうやら今は最初の頂点から下降した位置にいるように感じました。もちろん、個別にみると小さな“N”がいくつも存在することも確認できます。しかし、大局的に見れば、今はちょうど停滞期、もしくは転換点に差し掛かっているのかもしれません。決してネガティブに捉えているわけではありません。ただ、どん底ではないけれど、明確な上昇フェーズにも入っていない―そんな感覚です。

振り返ると、幼少期に父が病で仕事を離れ、家族は母のパート収入と祖父の支えで暮らしていました。その後、環境の変化を経て成長し、大学を卒業。夢と希望を持って就職したものの、中々ハードな労働環境に直面。それでも結婚し、転職を重ね、第一子を授かった直後に会社が倒産。信頼していた仲間に大金を持ち逃げされることもありました。それでも、3人の子どもに恵まれ、結構な幸せを感じながらも、経済的な不安を抱える日々。

僕はあと数ヶ月で54歳になります。家族構成や平均寿命、健康寿命を考えると、人生の最終章でハッピーエンドを迎えるには、今こそ「精神と時の部屋」(知らない方はごめんなさい)に入り、自分を鍛え直す場面が必要な時期なのかもしれません。僕は、人生はN字曲線のように、成功・停滞・再成長を繰り返すものだと考えています。下り坂の時期を恐れず、その先の上昇を信じることで、より豊かで充実した人生を送ることができるはずです。

あなたの人生は、どうでしょうか?もし今、しんどいと感じているなら、それはエンタメの王道——上昇の前の前兆、いわば「タメの時合い」かもしれません。困難を乗り越えたその先に、より魅力的な物語が待っています。
あなたが創る最高のエンタメ作品が、素晴らしいハッピーエンドを迎えますように。
新年度を間近控えるなか、次の一歩を目指す方へ何かの応援になれば幸いです。


エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.165(2025年3月号)

➤ 他の「エンタメのチカラ」記事を読む

プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して九州内外から依頼を受ける。

「Bis・Navi」定期購読のご案内

「Bis・Navi(ビジネス・ナビゲーター)」は、書店では販売しておりません。確実に皆様にお読みいただくために毎月、弊社より直接郵送にて情報誌を送らせていただきます。この機会に是非、お読みくださいますようご案内申し上げます。
  <定期購読料>
     5,500円(消費税込み)
     ※1年分12冊をお送りします
     ※送料は上記料金に含みます

定期購読に関する詳細はこちらをお読みください。⇒「購読のご案内」

画像は2024年8月号です

コメント

タイトルとURLをコピーしました