経営者の知恵を後継者に残すことで100年企業の基礎を築きませんか

論語と算盤  現代経営にむけて

ビジネス徒然草

ビジネス徒然草  ■アネーラ税理士法人 統括 藤本 周二

久しぶりに渋沢栄一の『論語と算盤』を斜め読みしてみました。文体も難しいためよくわからない部分もありますが私なりに理解したところを経営との接点の観点で読み砕いてみます。
もっとも重要なものは儲けとおっしゃっています。つまり儲けないと何もできないではないでしょうか。よくほどほどに儲ければいいという経営者がいますがナンセンスです。儲けずして従業員の給与もアップできないし、社会貢献もできないと思います。儲けれない言い訳に論語と算盤を使うのは辞めた方が良いと思います。また、渋沢さんの真骨頂は長期的利益を重視していることだと思います。

私は経営的に3点に分類できると思います。
・徹底的に儲ける
・儲ける基礎に論語の考えを置く。そうすると長期的に最大に儲けれる
・儲けたお金を世の中の役に立つようにする
この3点が論語と算盤の私なりの神髄と思います。

儲けの基礎に論語の考え方を置くのですが、論語の解読がまだ私には正確に理解できてはいませんのでいずれとしたいと思います。ただ道徳が大前提にあると思います。
そして徹底的に儲ける。その儲け方はいわゆる戦略・戦術だと思います。ここは各経営者の能力。気力。体力が分かれ目です。また運もあるかとは思いますが運をつかむのも実力です。

例えば、今は夏は暑すぎます。人間としての生活が無理な状況になるかもです。その時に役に立つビジネスを徹底的に詰めれれば負けない戦略ができそうです。毎日の気づきが勉強でもあります。また、成功している方は他社批判よりも自社改善が優先です。他社批判が何の意味もない時間の無駄であることを理解しているからです。戦略は一生かけて勉強するものでありその差が成功度合いの差に直結するものと思います。

そうして儲けたお金はみんなの役に立つことに使わなければなりません。まずは、従業員の給与アップでしょう。職場環境の改善でしょう。私は多くの会社に訪問する仕事をしていますが、経営者は豪華な椅子に座り、従業員は粗末な椅子で働いている会社をよく見ます。そして内は従業員を大事にしてるからねと言われますが、嘘はいけませんね、と思っています。そして社会に役に立つことに使う。これが渋沢栄一の当り前です

経営者のあなたは儲けて従業員の待遇改善していますか?それとも経営者のあなただけ待遇改善ですか?儲けれずに給与下げたりなんてありませんよね?
経営者のあなたは世の中の役に立っていますか?

ビジネス徒然草  Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.160(2024年10月号)

プロフィール

藤本 周二(ふじもと・しゅうじ) 【公認会計士】
アネーラ税理士法人 統括・東京事務所代表
1959年12月生まれ、福岡市出身、中央大学法学部卒。98年12月藤本公認会計士事務所を設立、所長に就任。2009年8月にエスペランサ税理士法人を設立し、理事長に就任。12年1月エスペランサコンサルティング株式会社、15年3月九州M&Aサポート株式会社、20年12月九州有限責任監査法人を設立。19年エスペランサ税理士法人をアネーラ税理士法人に改称。
信条:至誠天に通ず
著書:『社長の品格』(海鳥社刊)

アネーラ税理士法人
福岡・天神・佐賀・北九州・東京・横浜の6拠点に事務所があります。総勢130名余の専門家グループ税理士30名(有資格者含む)、公認会計士10名が集結結した九州屈指の専門家が在籍するアネーラグループ。



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画像は2024年8月号です

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