■株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズ社長 田上恭由氏
こんにちは。社員20万人のGoogle社に6人で戦っている(笑)、株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズの代表の田上です。
前回、商標の重要性と、それに関連するトラブルの実例をお話しました。
トラブルを回避するためにも、以下の3つのことをお勧めします。
①新しいブランドやサービスを思いついたら、商標検索を行う
②決定した商標を登録する。
③商標に関しては、専門家(弁理士や知財専門の弁護士)に相談する
特に①の商標検索は、非常に重要です。ホームページで新商品やサービスを紹介する前に確認しましょう。Google検索だけでなく、特許情報プラットフォームなどの公的データベースも活用しましょう。
商標登録することで、将来発生するかもしれないコスト負担を回避できます。私も経験がありますが、内容証明郵便が来ると、対応に追われ大きく時間を取られます。
商標登録をすれば、自社のブランド名に特許庁のお墨付きがつきます。侵害された場合は、今度はこちらから差し止め請求できます。
もし事業をM&Aで売るときは、買い手にとっても安心なので、高い価格での売却にもつながります。
自分でやれば数万円程度で可能
商標登録は自分で行うこともできます。ある程度の時間と手間はかかりますが、各県の知財相談窓口(発明支援センターなど)を利用するものおすすめです。福岡県にも、吉塚の福岡県中小企業振興センターにありますので、ぜひ活用してください(要予約)。
お時間のない方は、弁理士の先生にお願いしてみてください。費用は二〇万から三〇万円程度かかりますが、より安全に、確実に取得できるでしょう。
最後に、商標は非常に難しい分野だということを強調しておきます。私自身、弁理士さんと大手企業の知財担当者との会話は、まるで宇宙人同士の会話で、用語も内容も全く理解不能でした。
ですので、専門家にまずは相談することをお勧めします。 費用はかかりますが、その後のトラブル回避を考えれば、十分見合います。
商標を登録することで、あなたのビジネスの飛躍を願っています。商標のリスクを適切に管理し、安全に成長していきましょう! もし具体的なご質問やご相談があれば、いつでもご連絡ください!

IT時代に乗り遅れるな Bis・Navi(ビス・ナビ)Vol.160(2024年10月号)
プロフィール

田上 恭由(たがみ やすゆき)
㈱ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役
「ふくおか経済」記者・営業、中古車情報誌編集者、システム開発者を経て、平成9年個人創業、翌年法人成りして現職に。上級ウェブ解析士、採用定着士。小規模事業者のウェブサイト構築実績は七百件以上。顧客獲得や採用の課題を解決する手法に定評がある。IT導入補助支援事業者、認定支援機関として、補助金獲得実績も多数。
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