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実証実験に楽しく参加する話

エンタメのチカラ

エンタメのチカラ  ■レジリア 代表 西 高一郎

ここ数週間は環境系の行政案件で毎週のように石垣島へ通っています。硬そうな仕事に聞こえますが、南の離島へ毎週通えるなんて、なんともワクワクします。環境、行政、事業なんて言葉が並ぶと堅苦しそうですが、結局は人間のすることです。考え方と見せ方、取り組む人の思いと動き。この辺が揃うと、きっちりエンタメ的に楽しめて、事業者も参加者も楽しく活動できましたよ。という経験談と、民間企業の目線だとなかなか利益とか経済的にどうだろうと思える事業も大切な意味がありますよ。という話です。

そんなこんなで、まず前者。
最近は本当にいろんなアイディアが出されて、堅苦しい(というかつまらなさそう)な印象だったものが、人気イベントになったものが増えてきました。特によく聞くのは、スポゴミかな。ゴミ拾いをスポーツにしたこのアイディア。本当に凄い。あとビーチコーミングにゲーム性を持たせた大会も楽しそう。スポゴミほど運動系でなく、ゴミ特化でもなく、ゆるく楽しめるところが人気みたい。

ちなみに今回僕が参加しているのは、無料の給水ポイントで給水してチェックインするというミッションクリアでプレゼントがもらえるタイプ。スマホのアプリを活用して参加します。
感の良い方は気づくと思います。ペットボトルのゴミを減らそうというのが目的。便利すぎるペットボトルのゴミをどうやって減らすかを課題とした事業です。

で、ここから後者の話題が絡んできます。
そもそも環境問題がなかなか解決しないことに一つに、事業として継続できる経済性が持続できない点があります。事業は世の中や他人への価値を提供して対価に変えていく必要がありますが、提供できる価値と得られる対価のバランスがどうやら噛み合っていない(割が悪い)。どうやったら事業化出来るかの実験やデータが圧倒的に足りてない。

環境問題はこの先必ず解決する必要がある。誰かが先に”手出し”してそのチャレンジをやらなきゃ何も変わらない(=むしろ今より悪くなる一方)。
その一助としてこうした事業があるんですよね。種々のデータや実績を重ね、問題解決のための次ステップへ進む何かを探し続ける。そんな役割も持っている。もちろん、自走できる事業として確立出来れば、あとは民間で回してくれればOK。

小難しい社会実験も、エンタメとの掛け算で多くの方に楽しく参加してもらいながら、沢山の方に実験と挑戦へ参加してらもうことで、新しい世の中のサービスや文化が生まれるチャンスが増えると思います。
身近なところでそんな場面に出会ったら、是非前のめりで参加協力しましょう。


エンタメのチカラ  Bis・Navi(ビス・ナビ) Vol.160(2024年10月号)

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プロフィール

西 高一郎(にし こういちろう) 
レジリア 代表
1971年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐賀大学卒業後、イベント企画や WEB製作に携わる。2012年5月レジリアを設立。イベント制作・運営を軸 にWEBコンサル、制作ディレクションを手掛けている。特に、イベント 製作・運営では、プロモーションイベント、スポーツイベント、講演会などを中心に企業単位のものから大型のイベントまでこなす専門家と して九州内外から依頼を受ける。

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画像は2024年8月号です

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